7月10日、近くの低山にコクランの花を見に行きました。
コクランは数年前から、秋や春に低山を歩くと、葉っぱだけは何度も見かけていたものです。
花の時期は6月~7月だそうで、その頃には低山は暑くて避けてばかりいるので、なかなか見る機会がありませんでした。
今年こそはと、先週半ばに、暑さの中、少し日が傾いた頃を見計らって行って来ました。
春に10株ほど見つけていて、6月半ばに来たときは、今から花芽があがろうというときでした。これは後一ヶ月近くはかかりそうだと思い、7月10日に再び来て見ました。そうしたら、見つけていた樹林の中の株のほかに、山道沿いにも1株見つかり、↑画像はその山道沿いのものです。樹林の中で咲いているのは、周囲が薄暗くて、撮影しにくかったのです。
ラン科クモキリソウ属。今年はセイタカスズムシソウ、ジガバチソウ、クモキリソウなども見ていますので、クモキリソウ属のランは、まだ比較的見つけやすいランということになるでしょうか。
3つ咲いているうち手前の花は正面から撮っています。
なんとも不思議な形をしていますが、黒っぽい色をしたランはそれほど種類は多くないので、コクランだと直ぐにわかります。
それにこんな低山に自生しているのはシュンラン、オオバノトンボソウ、ミヤマウズラぐらいでしょうか。
まだ去年の花茎が立ち枯れたままついています。
株数は多いのですが、花芽をつけていたのは3株ほどでした。
薄暗い林の中で地味な花をひっそりと咲かせる、こんなランの存在を知ったのも野草観察していたおかげでしょうか。
暑い時期に低山の樹林の中に入ってみようという人は少ないと見え、さすがにコクランの盗掘は余り聞かないように思うのですが・・。
シュンランを知っている人はたくさんいても、コクランを見たことがある人は意外と少ないのではないでしょうか。
おかげで、ゆっくりと見ることができました。
6がつばかばに来たときには一つも見なかったアキノタムラソウがあちこちで見られました。
タカトウダイの花は6月にも見ましたが、今回はタカトウダイという名にふさわしく、ずいぶん草丈が伸びて、菜間は1mもありそうな株もあって、びっくりしました。
冬にメジロがずいぶんある待ってつついていたシャシャンボの花はこんな花なんですね、初めて見ました。
花もブルーベリーに似ていると思ったら、ブルーベリーと同じ仲間なんですね。実は人間も食べられるそうですから、メジロにとってはおご馳走ですね。
6月にもふもとで見かけたウツボグサですが、草刈されたのが草丈低く群生になって咲いているのも、なかなか良い眺めでした。
低山と言えば、夏には見るべき花もないのかと思ったら、そんなことはないですね。
暑くて大変ですが、来年からもコクランの花を見に来たいものだと思ったことでした。