今年の夏も、キレンゲショウマのお花見をしてきました。
今まで5,6年というもの、毎年、剣山のキレンゲショウマを見に行ってました。
初めて見に行った2002年頃は鹿の食害もなく、綺麗な姿を見られたキレンゲショウマでした。しかし3,4年前から鹿の食害がひどくなり、自生地周辺は鹿の立ち入りを防ぐためネットを張ったり、柵を作ったりと、自生地付近の様相がかなり変わってきました。
たまたま、別のキレンゲショウマ自生地を教えていただけることになり、山友達のTさんと行ってきました。
どこで咲いていたにせよ、キレンゲショウマの花姿はとても美しいものです。
満開には少しだけ早かったようですが、今年もキレンゲショウマに会えたことに感謝です。
香川の私が住む辺りではもう一ヶ月以上も雨らしい雨が降っていませんが、この山中では先ほども一雨降りました。
珍しく、キレンゲショウマの花にモンキアゲハが吸蜜に来ていました。
キレンゲショウマの花に蝶がとまっているのは、初めて見た光景です。
鹿に食べられず、人もあまり立ち入りさえしなければ、これほど見事な群落を作るものなんですね。
まだまだ蕾のほうがずっと多いのですが、咲いた花に近づいてみます。
キレンゲショウマは大きいものだと草丈は1m20cmほどになりますがここの株は剣山のより少し小型で1m弱ぐらいのガ多いようでした。
花冠はぼってりとして厚みがあり、花後2,3日で落ちます。
少し離れたところでも数株がぽつぽつと咲いていましたから、環境さえ整えば、広がりそうです。
剣山では、岩壁に自生しているキレンゲショウマの株もあって、とても雰囲気がありますが、ここでは岩壁に咲いているのはソバナの花でした。
ここのソバナは花色が白っぽい株も多く、最初はカラマツソウの仲間が咲いているとばかり思ったほどです。
キレンゲショウマの株がこの岩壁までの間にびっしり生えているので、近づくことはできず、精々望遠で撮影するぐらいです。
標高はそれほどではありませんが、キレンゲショウマの咲く場所はどこも深山の趣がある場所が多いですね。