低山だからウオーキングシューズで十分だろうと、登山靴を履いてこなかったのですが、落ち葉の道はずるずると滑り易くて、中腹までにすっかり汗をかいてしまいました。
やがて、樹林が少しだけ切れて海が見えるところも出てきました。しかし、周囲はおおむね、シロダモやトベラなどの照葉樹が多いです。
まだ初々しい感じのシマカンギクが標高300近くなっても咲いていました。
上を見上げると、ようやく樹林が切れて空が見えてきました。どうやら山頂がすぐそこのようです。
何かのツルがいっぱい絡み付いています。
葉っぱが見えれば何の木だか少しは分かるかなと思いますが、何しろ葉っぱはかなり上の方なので、木の種類もわかりませんでしたが、照葉樹であることは確かです。山道はここからはほぼ水平になります。コニーデ型の山の台地状の部分に出たようです。
山頂の竜王宮も近いですね。
普通だと石の鳥居があるところですが、両側の石柱だけが立っていて、上の部分は縄になっています。
でも、これが鳥居なのだと思います。
鳥居から少し歩くと、祠がありました。恐らくこれが竜王宮なのでしょう。山で祠を見つけると、参拝することにしているので、手を合わせました。
お正月にしては、ちょっと神前が淋しい感じがしますが、お年寄りばかりだと、ここまで登る人も少ないでしょうね。
山頂の表示がないので、もう少し歩いて見ます。どこか展望の良いところも見つかると良いのですが・・。
こんな大き目の石の上に小さな石を乗っけたのもありましたが、これもご神体か何かかもしれません。
里山にはこんな石が時々見られます。
ほんの少し登ったところに、こんな表示がありました。ここが高見竜王山の山頂のようです。時刻は15時22分です。船を下りてから1時間足らずです。
三角点は見当たらないようでした。
周囲を少し歩いてみますが、四方が藪になっていて、どこからも展望は得られそうもありません。
木々は落葉樹ではなく照葉樹なので、葉が邪魔をして見えないのです。
こんな葉っぱがところどころに見えますが、これはキツネノカミソリでしょうか。植えられたものなのか、自生なのかちょっとわかりません。
藪が濃くて歩けないというほどではありませんが、鬱蒼としているといえば言えそうです。
手前のだんだら模様の樹肌の木はカゴノキで、これだけは私にも直ぐ分かります。
山頂付近をしばらくうろうろしてみましたが、下山路は他には見当たらず、かすかな踏み後程度しかありません。
狭い島ですが、あまり港から離れたところに下山していくのもまずいので、登ってきた道を下ることにしました。15時33分、下山開始です。
山頂付近で一箇所だけ、なんとか海の見下ろせる場所がありました。瀬戸大橋が見えるので、東北に向いて開けているようです。
途中で、黄葉しているキンミズヒキの葉を見ました。
うちの畑のキンミズヒキはとっくに葉を落としているので、やっぱり島は暖かいのですね。
下山路を上から見下ろしたところです。コナラの落ち葉にすっぽり覆われていておまけに急な下り坂なので、すべることすべること・・・。
何度もすべって尻餅をつきそうになりながら下ります。
里山では お馴染みのヒメウズも落ち葉の間から顔を出しています。
山頂から20分ほどで、水仙の花のところまで下ってきました。登りの時間の半分です。
16時4分、民家の直ぐ上まで下ってきました。この間、当然ですが、山道では誰一人にも会いませんでした。
思っていたより、早く下れたので、帰りの船まで、1時間半も時間が余りました。
店も何もないので、島を少し散策でもしてみることにします。