他にも港のそばの畑にはキンギョソウやペチュニアまで咲いていましたが、帰りの船の時間が決まっているので、まずは竜王山に登る事を優先します。
少し色あせて見難くなっていますが、島の地図がありましたので、確認してみました。(クリックで大きくなります)
中央に白く山に至る道が、どうやら船の中で教えていただいた道のようで、確かに学校やお寺の裏手から登っています。
それによると港から北に海沿いの道を「浦」という集落に向かえば良いようです。
海岸に近いところは草原になっていて、ところどころ耕されて畑になっています。
ユキヤナギが早くもぽつぽつと咲き始めていますが、この花は季節を先取りして早く咲請うとする性質があるようですね。
私の住んでいる中讃辺りは普通のセンダングサが多いのですが、不思議と西讃に行くと、このシロノセンダングサをよく見かけます。
郵便局や公民館の前を通り、山を左に、海を右に見ながら歩いていくと、こんな説明板が立っています。
私が今から登ろうとしている竜王山頂にあるらしい竜王宮付近の植生について書かれたものです。
そのときは全部は読みませんでしたが、山頂付近にシロヤマブキがあるらしいということはわかりました。そしてシロヤマブキは香川には高見島以外では五色台と屋島に見られるだけとあります。
実はその五色台で、3年ほど前にシロヤマブキの花を見ています。そのときは自生なのかどうなのか、調べようがなかったのですが、そうすると自生だったようですね。
シロヤマブキ自体は非常に強い木で、うちにも親類からいただいた木があって、毎年、種がこぼれて今では30株ほども育っています。
しかし、その強い木であるシロヤマブキが絶滅危惧種だとは思いませんでした。
ただ、冬場は葉も落とし、花が咲いていないので、見つけにくいでしょうね。
竜王社についてのこんな説明板の立ってあるところを分岐として、海岸に沿った道とは別に山の斜面にと向かう道がついていて、そちらに歩いていきます。
思ったとおり、学校の校舎が見えてきました。門には高見小学校と書かれていますが、閑散としているところを見ると、廃校になっているのかもと思いました。帰宅して調べると、廃校ではなく休校中のようです。つまり就学児童がいれば、学校として存続していくのでしょうね。
学校の横手の道を登っていくと、道沿いに水仙の花が壱杯咲いています。
前もって、高見島についてネットで調べたときに、石垣の島とありましたが、ほんとに綺麗な石垣が築かれています。
高知で見かけて何だろうと思ったダンチクが生えていました。
瀬戸内側ではあまり見かけないように思っていましたが、瀬戸内にもあるものですね。
道の下の草むらに先ほどから何か見たことのあるような草が群生しているな~とは思っていたのですが、うちの1株にピンクの花が咲いているではないですか。
なんと、オドリコソウの花です。
先ほどから群生していたのはオドリコソウの株だったのでした。
それにしても、1月の初旬というのに、オドリコソウの花とはさすがに驚いてしまいました。普通は低山でも4月初めに咲く花です。やはり今年は島も暖冬のようです。
オドリコソウは瀬戸内海沿岸の山でもところどころで群生しているのですが、やはり植生が同じようです。
ほとんどの株はまだまだ花芽も上がってない状態でしたが、中にはこんな花芽を上げた株も・・・。