オドリコソウの咲く瀬戸内の島へ、その1、小さなフェリー

年末の20日過ぎからというもの、ほとんど山歩きをしてなかったので、さすがに体もなまってきました。1月8日は主人の祖母の祥月命日なので、お墓参りにいくのですが、お天気もまずまずなので、お墓参りの後、その足でどこかに登るつもりでリュックなどの用意をして家を出ました。

最初は金比羅さんに参拝して、その後大麻山方面に縦走でもと思っていたのが、お墓参りの後、急に気が変わって、この前から気にかかっていた高見島に行こうという気になってきました。

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画像は、高見島で早くも咲いていたオドリコソウの花です。

高見島は全島が山で出来ているとっても過言ではなく、私の住んでいる市内からも北に向かって車で走っていると、まるで山のように見える島です。2,3年前から高見山に一度行ってみたいと思っていたこともあって、船の時刻表は携帯で撮影してファイル保存しているはず。

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思い立ったのが1時ごろ、多度津港までは車で20分もあれば行けます。時刻表を開いてみてみると多度津港を午後2時出航という便があります。帰りは高見島を5時35分に出るのが最終の便です。

山の標高は300m弱なので普通に考えて登って下るのに2時間あまり見ておけば大丈夫でしょう。無理なら途中で引き返して、次回登っても良いしと、いろいろせわしなく頭の中で考えます。少し前にネットで、ちょっとだけ下調べをしていたのですが、島にはお店がないらしいので、お茶と行動食だけはこちらで調達しておかないとと思い、船着場に着く前に買い込みます。

P1010206 こちらは、丁度、多度津を通りかかったときに撮影した高見島画像です。

多度津側から眺めると山が海から突き出たように見えます。

P1087483 港には1時40分ごろ、到着しました。乗船券は船の直ぐ横の桟橋でおじさんが売ってくれます。

因みに多度津港~高見島の乗船券の値段は大人片道480円です。その日のうちに帰ってくるので、往復で買い求めます。

船は小さいですが一応フェリーなんですね。

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船は定刻に港を出て、快調に進みます。

小さな船なので離岸も接岸も素早いこと・・・。

あっという間に見慣れた天霧山塊が遠ざかっていきます。

P1087490 私が中学の頃は阿讃山脈と習ったものですが今では讃岐山脈と変わったらしい山々も海からだとよく眺められます。

残念ながら徳島の山までは見えません。

P1087495 灯台の横を通過します。

1月の海の上とは思えないほど、風も冷たくはなくて、デッキや甲板の「上をうろうろしても、全然寒くありません。

P1087506 やがて、善通寺の我拝師山、弥谷山、黒戸山なども見えてきました。見えている山々は私にとっては馴染み深い山ばかりです。

P1087513 東には瀬戸大橋も見えています。

P1087516 こちらは岡山方面で、見えている島は櫃石島か岩黒島でしょうね。

P1087519 望遠レンズでズームすると、讃岐富士や丸亀城もくっきりと見えます。

P1087526 ふと船室の中を覗き込んだら、子猫がじゅうたんの上に一匹いるのが見えました。

生後3ヶ月ぐらいの小さな猫です。

船室に入るつもりはなかったのに、猫が良く見たくて、船室に入ってみました。船室の中は小さくとも普通のフェリーと同じでシートと寝転んだり出来る絨毯の部分に分かれていて、絨毯の上には猫だけが、そして、シートには70代ぐらいのおばさんたちが4,5人座っています。

高見島の方がいらしたら登山口など尋ねようと思い、「高見島の方ですか?」と訊いたら高見島の方も何人かいらっしゃるようです。これ幸いと、「高見島の山に登りたいんですけど、どこから登り口になってますか?」と尋ねます。そうしたら、学校の裏手にお寺があって、そこからまたどんどんと登ればよいとの事。でも「あんた一人で登るの?」と尋ねられました。そうですと答えると、「一人は危ないで」とか「一度登ったことがあるけど、それはもう急な道だから大変だよ」とか、皆さんいろいろと心配してくださいます。

たった300mほどの登りだし、冬場は草も枯れていてマムシなどもいないので、道さえあれば、どうってことないと思っていたのですが、さすがの私もちょっと心配になってきました。

大変そうだったら途中で下りますからと言ってると、いよいよ船が島に着く気配です。

P1087532 2時25分、定刻に島に着きました。

何しろ接岸もほんとにあっという間です。乗組員の方も乗客も慣れたものです。

生活航路ですね。

竜王山は、海から眺めるよりも、島から眺めるのは平べったく見えました。

広角レンズのせいかも知れません。初めての土地は、いつものことながらちょっとワクワクします。

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