スプリングエフェメラル岡山版その7、ユリワサビなど

最後に岡山花ドライブで見られた花で、当初は見られるとは思っていなかった花もご紹介したいと思います。

これらは取り立てて珍しい花ではなく、四国でも昔はきっと、ちょっとした山に咲いていたのだろうと思われる花です。

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先ずはユリワサビです。

ユリワサビはアブラナ科の花で真っ白な花が咲くアブラナ科の花はどれも良く似ていて、花だけ見ていては絶対に区別がつきません。

コンロンソウなどは大きいのでわかるのですが、私も以前はユリワサビ、マルバコンロンソウ、スズシロソウなどは区別がつかなかった頃がありました。

区別するためにはやはり葉を見なければいけません。

P3173004 沢の近くの湿っぽい場所には群生で咲いていました。

タネツケバナぐらいならうちの家でもいっぱい咲きますが、同じアブラナ科でもユリワサビは綺麗な水の流れそうなところでしか見ませんね。

P3173266 花だけ見ているとユリワサビと区別がつきにくいのがスズシロソウです。

スズシロソウはユリワサビの近くでも見かけましたが、車で走っていると、白く固まって咲いているので目に付きます。

P3173271 スズシロソウは花後にランナーのようなものを出すので、花が終わりかけた頃にはわかるようになりますが、花だけだと、野草を見慣れない人にはわかりにくいかも知れません。

目が慣れてくると葉の感じや雰囲気でわかるようになります。

P3172980 セリバオウレンには二箇所で出会いました。

四国で群生の姿を見ているので、ここのものはちょっと淋しそうでしたが、普通はこんな姿で咲いているのでっしょうね。

P3173241 もう一箇所では、小さな群落を作っていました。

しかし、セリバオウレンの花は、この時期にはすでに盛りは過ぎているという雰囲気でした。

P3173259 逆にアマナはその日開いたばかりというのに会えました。

保護された場所で咲いているものですが、管理人の方が来られて、今日咲いたばかりですよ、と仰っていました。とてもラッキーでした。

P3173247 アマナは陽射しがないと開かないのですが、この日はアマナを見るにはとてもよい快晴の日でした。

ぴんと張り切った花弁が、そのことを証明しています。

P3172928 岡山で見た花のご紹介で最後になってしまいましたが、実は岡山にはいてtから最初に撮影した花が、このアブラチャンでした。

山地では良く出会う樹木で、クロモジやシロモジといったクスノキ科の仲間では逸早く咲く花です。ダンコウバイも早いですが、ダンコウバイはどちらかというと乾燥した尾根筋で咲くように思います。それに大してアブラチャンは沢筋に多い木です。

P3172924aburatyann アブラチャンの緑色がかった美しい黄色の花は、見ているだけで春を感じさせてくれます。

いつもは2月に咲くセツブンソウを見るために岡山に来ていましたが、一ヶ月時期をずらしただけで、たくさんの花々に出会うことが出来、それだけにこの季節の自然のめまぐるしい変化に、あらためて驚いた岡山行きとなりました。

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