岡山で見られる花として楽しみにしていた花に、アズマイチゲがあります。ユキワリイチゲだけはたくさん咲きますが、四国にはアズマイチゲはほとんど見られません。何でも剣山のどこかにアズマイチゲが咲くらしいですが、私はまだ見たことはありません。
ここでは保護されているので、まさに群生そのもので咲いていました。ユキワリイチゲと同じく、日が当たらないと咲かない花で、昼前に自生地を訪ねたので、花が開いているかどうか、心配でした。しかし、この日は陽射しが強く、また雲ひとつない快晴だったため、昼前にもかかわらず、一部の場所では花が咲いていました。
シベもほぼ真っ白です。また、ユキワリイチゲのように個体によって紫色のやピンクっぽいのなどという色の変化も内容で、すべての花が真っ白でした。
残念ながら、まだ開いてない花のほうが圧倒的に多かったですが、これがすべて開いていたら、見事だったと思います。
実はアズマイチゲは6年ほど前に同じ場所で見ています。
セツブンソウを二度目に見に来た年の事でしたが、その年は神戸に当時住んでいた息子のところに来たついでに、帰りに立ち寄ったもので、セツブンソウは終盤でしたが、何か白い花が咲いていると思ったら、アズマイチゲでした。でも、その頃は野草に関してはあまり詳しくはなくて、たぶんユキワリイチゲとキクザキイチゲとアズマイチゲの区別もつかなかったろうと思います。
ユキワリイチゲに比べると花も葉も柔らかそうな感じです。ユキワリイチゲの葉は晩秋から出てきて半年近く地表で過ごすのに比べ、アズマイチゲは葉っぱも春先に出てくるのでしょうね。その辺りの相違が葉に出ているのでしょうか。
管理されている方が「こっちに紫色のアズマイチゲが咲いてるよ」というので、ついていくと、それはユキワリイチゲなのでした。しかも、銅見ても植栽されたユキワリイチゲですが、それが見事なほど咲いています。自然に咲いているユキワリイチゲはこれほど花つきが良いのは滅多にないです。
また、ユキワリイチゲの花に混じって1株か2株だけアズマイチゲも咲いていました。
恐らく岡山のこの場所ではユキワリイチゲは自生しないのだろうと思います。
また、やはり管理人さんが教えてくださって、こんなコケみたいなものも見ることができました。
恐らくアカミゴケというものではないかと思いますが、地衣類の一種らしいです。