岩の斜面にチシマギキョウの花芽らしき姿がいっぱい見えます。
ブルーの花が大好きなので、これが全部咲いていたら、さぞや壮観だろうと思いながら撮影します。往路でも見ていたのですが、先を急いでいたため、ぱっと見ただけでは、まさかチシマギキョウとは思わず、帰りにしばらく眺めて、チシマギキョウの花芽らしいと気付きました。
稜線の東側にはところどろで、雪が残っていて、それでも朝方通ったときよりも、雪が融けているのがよくわかりました。
やはりムカゴトラノオでしょうか。
ひっそりとした雰囲気がたまらなく良いですね。
前を行くYさんはガスのせいもあって、とっくに見えなくなっていて、私1人で花々を楽しみながら稜線を歩きます。
北アルプスといえども、梅雨明け前はこれほど静かなものでしょうか。
四国の山も静かですが、これほど人に会わない山歩きは四国でも珍しいです。いつか山小屋の方が仰っていましたが最近の人は「天気予報を見て動く」そうで、前もって雨の予報が出ていると、小屋はガラガラだそうですが・・。
携帯もネットもなく、天気は自分で天気図を書いていた昔の山歩きは、雨が降ろうと台風が来ようと、決まった日時には出発していました。たとえ雨に降られても歩けるだけの装備は用意していましたし、それだけの気構えで山に入っていたように思います。
山は下界とはまるで違う世界で、山に入るにはそれ相応の覚悟をして入ったものです。天候の変化はあって当たり前、それだけに山の厳しさはわかっていたつもりでした。
布引岳直下を14時17分に通過しましたが、さすがに復路では山頂は踏みません。
布引岳の下りに差し掛かったら、一箇所でタカネツメクサが咲いていました。
イワツメクサはいくらでも見かけましたがタカネツメクサはここお一箇所でしか見ませんでした。これも往路で見つけていたのですが、撮影は帰りにと思っていたのです。
イワベンケイがガラガラとした礫地のところどころで咲いていて、淡い黄色が良い雰囲気です。
先を歩いていたYさんはとうとう、クロユリを見つけることが出来なかったと言っていました(^_^;
やはり花を見つける目はある程度鍛えなくてはいけないのかも知れませんね。
布引岳の南斜面のハイマツ帯の中で群生していたハクサンイチゲです。
布引岳の南斜面の山道はジグザグを切ってありますが。下から見上げるとかなりの急勾配で、とても直登はできそうもないほど急です。
この辺りでは風が西から吹きつけてくるので、雨具のフードをすっぱりかぶりました。
こちらは先ほどのタカネツメクサとは違って、たくさん見かけたイワツメクサです。
葉っぱの色が淡い緑色で花の形もちょっと違いますね。
稜線から西を見下ろしたところにシラカバらしき樹木が見えています。
冬場はすっぽり雪に埋もれるせいか枝が曲がりくねっています。
上のほうはハイマツのカーペットになっています。
やがて樹林帯まで下ってきたら、ツマトリソウが2輪仲良く咲いていました。
樹林帯の中に小さな水溜りがあって、そのほとりでキヌガサソウが咲いています。
ここまで来たらツベタ小屋までは後少し。
樹林帯の中で風も吹かないので、ここからはのんびりと花を楽しみながら歩くことにします。
全然心配のないルートなので、少々遅れても、先に行ったYさんが私のことを心配することもないでしょう。
往路で雪渓の近くで咲いていたシナノキンバイです。
咲き始めのシナノキンバイはちょっと緑色がかった微妙な色合いをしています。
往路では良く見えていた爺ヶ岳が帰り道ではガスに巻かれ始めました。
午前中に鹿島槍へと向かっていたときに、小屋の方が雪をカットしていてくれたのですが、この雪がカットされて下へ落とされた雪です。
おかげで、さほど苦労せずとも歩ける雪渓でしたが、帰路ではますます歩き易くなっていました。
東側斜面にボーっと見えているたくさんの白い花はサンカヨウのようでした。
これだけの見事な群生はあまり見ませんね。
コバイケイソウは花の咲く年と咲かない年があるそうですが、さて、今年はどちらなのでしょう?
そういえば、去年の白馬では咲いているコバイケイソウは少なかったようです。
赤い葉っぱが良く目立つヤグルマソウはとうとう今年は花を見ることが出来ませんでした。
そして、この辺りはどうやらお花畑になっているらしく、シラネアオイも草むらの中にたくさん咲いていました。
ツベタ池のテン場には朝はテンとは1張りも見えませんでしたが、帰りは1張り張ってありました。
小屋から少し北に上った場所にあって、晴れていれば剣や立山の素晴らしい眺めが見られることでしょう。
たぶん、大昔に私もここで幕営しているのだと思います。
テント泊はもう何十年も経験してないのですが、このテン場にはもう一度泊まってみたいという気持ちになりました(^_^;
ただし、種池も冷池も水場がないので、水は有料です。自分で水を持ち上げるか、小屋に有料で分けてもらうことになります(ただし、小屋の宿泊者には1リットルの水が無料で分けてもらえました)
Yさんが小屋の入り口で待っていてくれました。
5分ぐらい前に着いたそうです。
日が射してないので、花は閉じています。
ツベタ小屋に着いて直ぐにも撮影しましたが、光の具合が良くなかったのでもう一度撮りなおしでした。
宿泊者が5人と少なかったので、私たち2人だけです。(^_^;
畳も真新しくて、気持ちの良いお部屋でした。
夕方から夜にかけては、談話室にストーブを炊いて下さってるので、ストーブに当たりながら、山渓などを見ながら、のんびりと過ごしました。
夕食時は北海道の方たちと話が弾んだことでした。彼女達も去年のトムラウシ遭難の時には八ヶ岳に来ていたそうで、丁度あのとき白馬にいた私達と、トムラウシの遭難原因などについて、語り合ったりしたことでした。
夜はビールのおかげか、この日もありがたいことに熟睡でした。