冬の石鎚へ、その4、海と霧氷

前社ヶ森に着く前に単独の男性とすれ違いました。まだ若い方ですが、もう下山されてるのかと思ったら、夜明峠より前で引き返されたそうです。「自信がないので」と仰っていましたが、体調でも悪かったのでしょうか。こんな素晴らしい天候なのに、引き返すのは残念ですが、山での判断はその日の体調、天候、装備・・・いろいろなものに左右されます。

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前社ヶ森を過ぎた途端に、今まで木が邪魔になって見えなかった瓶ヶ森が見え始めました。瓶ヶ森の山頂付近に真っ白に雪が積もった平原は氷見二千石原といいますが、私は大学3年か2年のの3月に西之川から瓶ヶ森に登って山頂付近の小屋に一泊したことがあります。

そのとき、瓶ヶ森から逆に雪のついた石鎚を写した写真が今も残っていますが、それから30年以上も経って、ようやく石鎚側から雪の瓶ヶ森を見ることができたと言うのも、何か不思議な気がします。

P1088300 上のほうで話し声がすると思ったら、小屋らしきものが見えていて、その前に人が立っているのが見えました。

どうやらあれが前社ヶ森の小屋ですね。

小屋まではちょっとした急な雪の斜面を一登りでした。

先ほど休憩を取ってからは、私がトップを歩いています。

P1088301 11時40分に小屋に到着しました。

それまで、あまり食べ物を口に入れてなかったので、お腹がぺこぺこです。

Tさんもお腹が空いたそうなので、ここで休憩して、それそれおにぎりを一個食べました。

Tさんからはテルモスに詰めた熱々の甘い紅茶を頂きました。

学生時代は、秋から冬、そして早春にかけての山歩きでは、テン場に着いてテントを設営すると、すぐにラジウスを焚いて、熱くて甘い紅茶を作っては皆で飲んだものでした。不思議とコーヒーではなく、甘い紅茶でした。周囲の雪景色とあいまって、一瞬、北八つや巻機での昔の春合宿を思い出しました。

前社ヶ森の小屋周辺では私たち以外に5~6人の方たちがいて、その方たちは今日の行動はここまでということでした。

P1088302 小屋の前からは瓶ヶ森が素晴らしく良く見えます。

ここでTさんと、この先の予定を相談しましたが、あまりにも天気が良いので、ここで引き返すのは勿体無いということになりました。

時間を切って、13時半までは行ける所まで行きましょうと言う事にしました。

何しろ帰りのロープウエイの最終時間が17時ぐらいなのです。

そうとなったら、ゆっくりはできません。11時55分ごろ、歩き始めます。

P1088306 針葉樹にたっぷり雪がついたのを眺めながら登ります。

単独の男性の方が先を行かれていたのですが、靴紐を結び直すか何かで座り込んでいらしたので、先に行かせてもらいました。

結局、その男性とはこの先も抜きつ抜かれつで歩くこととなりました。

南の方角には石鎚の東稜が見えてきました。

木の向こうの稜線が東稜ですが、矢筈岩らしきのも見えてますね。

P1088308 やがて、北西の方角に、樹林の合間から東予市でしょうか、山の麓や平野部が見えてきました。

P1088310 この付近の霧氷は気温が低いからか真っ白に凍り付いています。

P1088312_2 肉眼ではしまなみ海道も良く見えているのですが、標準レンズでも何とか撮影できていました。

大きい画像からしまなみ海道付近をトリミングしています。

ということは今治の町も見えていたということですね。

P1088313 こちらは恐らく西条方面だと思います。

瀬戸内海が綺麗に見えていて、肉眼では中国地方の山らしきものも見えていました。

P1088316 あまりの素晴らしい光景にTさんも歩を止めて、撮影しています。

P1088317 海と霧氷が同時に見られるなんて、滅多にないですよね。

P1088315 こんな素晴らしい光景は一冬に何日も見られないことでしょう。

ルートはちょっとしたコブの北側を巻いているのですが、どうやらそのコブが剣山だったようです。山の手前にはお地蔵様が二体見えています。

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やがて、なだらかな平原のようなところに向かっていきますが、そこが夜明峠のようですが、今度は西のほうの山なみがすべて見渡せるようになりました。

瓶ヶ森から東に連なる石鎚山系の山々です。

どちらを見ても素晴らしすぎる眺めに言葉を失ってしまいました。

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