東赤石は標高差1000mの登りに加えて岩場歩きなどもあり、一旦歩き始めると8時間はかかるので大変ですが、その厳しい歩きを補って余りあるのが野草の種類の多さ、数の多さです。
ここだけにしか咲かないという固有種も多いです。
今回見た貴重な花を最後にご紹介したいと思います。
まずはシコクシモツケソウです。
花の形と葉の形はシモツケソウとそっくりなのですが、花の色が白いのです。
実はこの花、4年前に大雨のときにも見ています。大雨の中歩きながら、「何だろう?」と思っていたのですが、パーティーを組んで歩いていたのと、とてもカメラを出せるような状態ではなく、歩くだけで精一杯と言う状況でした。
その後ずっと頭の中に引っかかっていた花ですが、今回はちゃんと撮影することが出来てよかったです。
シコクシモツケソウは絶滅危惧ⅠB類で徳島、高知、愛媛、宮崎だけに分布するようです。
実は東赤石にはピンクのシモツケソウもたくさん咲きます。
しかし、この日、ピンクのシモツケソウのほうはまだまだ咲いていませんでした。
花の時期が微妙に違うか、自生地の標高差の関係かも知れません。
私としては4年前からずっと疑問に思っていた花の素性がわかって、やっとすっきりしたという感が強かったです。
ジガバチソウ自体はそれほど珍しいとは思いませんが、ランの仲間は盗掘されやすいので、あえて最後にアップしました。
花の形がハチに似ていると言われれば、そんな気もします。
この場所のジガバチソウは実は5年以上前にも同じ場所で咲いていました。その後、盗掘されたか、数年間は見かけなかったのが、今年は久しぶりで見かけたので、ずいぶん嬉しかったです。
横からの撮影です。
セイタカスズムシソウという花を見たことがありますが、この仲間のランはほんとに奇妙な花の形をしていると思います。
葉は二枚葉で、昔はクモキリソウの葉と見分けがつかなかったのですが、今では葉を見るとたいていわかるようになりました。
東赤石のほかの場所でも葉をたくさん見ていますので、来年か再来年には花もたくさん見られるでしょう。
この場所のクモキリソウは、少し奥まった場所に咲くので、もう何年も盗掘に遭わずに咲き続けています。
株数も増えているようです。
クモキリソウは香川の山でも良く見かけるランですが、こんなランまで最近は盗掘されることが多くなって悲しいです。
二枚の葉はジガバチソウの葉と似ていますが良く見ると違うでしょう?
この違いはそれぞれの方がそれぞれの覚え方で記憶されると良いと思います。
イチヤクソウも特に珍しい花ではないですが、東赤石で開花した姿を見たのは、私としては初めてでした。
丸い花芽はずいぶん早くから見られるのですが、開花まで結構待たされる花ですね。
これは香川の山にも多いです。
そして、低山でも見かけることがあります。
5月末の信州ドライブではベニバナイチヤクソウの群生をあちこちで見かけましたが、ベニババイチヤクソウの花はまだ見たことがないので、1度見てみたいと思っています。
四国では貴重な花です。
厳しい登りを登ってこそ見られる花たちは、意外と盗掘されずに残っているように思います。
車で乗り付けて簡単に見られる花は、私の経験では次に行ったときには消えていることが多いです。
苦しい思いをして登った人には、花を盗ろうなどという人はいない、そう信じたいです。