012年晩秋、徳島花紀行、その6、ワジキギク

この日、私としてはいちばん嬉しかったのが、以前から一度見てみたいと思っていたワジキギクを見られたことでした。

実はナカガワノギクのことを知ったのはもう7年ほど前のことになりますが、ワジキギクのことも同じころから名前だけは知っていました。3年前に那賀川流域を訪れたときにもワジキギクを見てみたいと思っていたのですが、そのときは見つからなかったし、案内してくださったKさんもワジキギクをご覧になっていないとのことでした。

ところが今回はKさんにワジキギクの自生場所をお聞きすることができました。

ワジキギクは徳島の旧鷲敷町(わじきちょう)で発見されたのでその名がありますが、シマカンギクとナカガワノギクとの自然交雑種です。

教えて頂いた場所へと車を走らせていると、時折シマカンギクの黄色い花が目に入ります。徳島で祖谷方面を走っているとこれでもかというほどシマカンギクの咲く場所があるのですが、那賀川流域はシマカンギクがそれほど多くはないようです。

シマカンギクを見かけてから少し走ったところで、白いキクの花を見つけたので、車を停めました。

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この場所はそれまでにナカガワノギクを見たような流れのすぐ近くと言うわけではなく、車道の法面です。

花だけを見てもナカガワノギクとワジキギクは区別がつかないので葉の形を見ます。

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葉を見てみるとくさび形をしていて、ナカガワノギクの葉と同じように見えます。

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花の総苞の画像も撮影します。

前日に一応、ナカガワノギクとワジキギクの総苞の画像をネット検索していたので、双方の画像があれば、区別しやすいと思ったのです。

帰宅して調べたところ、案の定、総苞外片が長く、ナカガワノギクのようです。

教えて頂いた場所は、このキクを見た場所よりさらに那賀川に沿って下った場所です。

車をまたもや走らせました。

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教えて頂いた場所と思われる場所にさしかかったところ、白いキクの花がまたもや見えてきました。

再び車を停めました。

花はやはり白い花ですが、今度は葉が違いました。

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葉は先ほど見たようなくさび形ではありません。

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総苞も撮影します。

先ほど見かけたナカガワノギクの総苞とは明らかに違いますね。

Pb181517_2少し歩いていくと 頭上の岩場に白いキクがみえました。

望遠レンズで覗くと、葉の形はシマカンギクに近いように見えます。

それとワジキギクは頭花がナカガワノギクより少し小さめと聞いていたのですが、これはその条件も満たしていました。

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これこそワジキギクと思える花の総苞です。

もう30分も経てば、辺りが薄暗くなろうかという直前に、何とかワジキギクの花を見ることが出来てほっとしました。

ここ7年来温めてきた、ワジキギクの花を見たいという夢を思いがけず叶えることができて、じわじわと嬉しさがこみあげてきます。遠い場所まで車で走ってきた甲斐がありました。

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この日のお花見ドライブでは紅葉も垣間見ることができました。

これはメタセコイヤの紅葉です。

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夕暮れの間近の那賀川にかかる沈下橋を眺めながら、Yさんご夫妻が美味しいコーヒーを入れてくださいました。

しみじみと心に染み入るような眺めでした。

また数年後に、ゆっくりとナカガワノギクとワジキギクを見に来たいと思います。

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