まだ咲いているとは思ってもいなかったマツムシソウまで見られて,ルンルン気分で坂道を登って行くと、やがて見覚えのある大山の姿が見えてきました。
大山の絶好のビューポイントである鍵掛峠の駐車場には数台の車しか駐車していませんでした。
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大山の山すそにはブナ林が広がっていて、まだ黄葉はしていませんが、黄葉の季節にはきっと見物客がいっぱいで、この辺りは車が多くなるんでしょうね。
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空気が澄んでいるのか、大山の山肌がくっきりと見えて、南壁の浸食されている様子も手に取るように見えます。
家を出る際に、山用のテルモスにお湯を入れてきたので、大山を見ながらコーヒーブレークにしました。同行の友人は大昔に一緒に苗場山に登りましたが、彼女は今では山歩きはしないので、山を眺めながらのコーヒーブレークは久しぶりのことでしょう。
駐車場のすぐそばにもブナが生えていて、彼女に「これがブナ」であることをいうと、初めて知ったようでした。東北にもブナはたくさん生えていて、田沢湖周辺には標高500m程度でいくらでもブナが見られるのですが、普通にドライブしている分にはなかなか気付かないでしょうね。
↑のブナも積雪の生家、根も力ずいぶん曲がっています。
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↑、鍵掛峠で拾ってきたブナの実です。
ここで、ブナの実のお味見をしてみました。以前、梶ヶ森でお味見したブナは中身のない「しいな」でしたが、ここのブナはちゃんと実が詰まっていて、ほんとにクルミのような味です。
友人も一緒に食べ、二人で「クルミだね」と納得しました。クマなどのご馳走ですね。
来春はブナの芽生えがあちこちの山でたくさん見られることでしょう。
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ブナのこれまた近くには石のお地蔵様。
お花はアキノキリンソウが供えられていました。
鍵掛峠の近くには倉吉方面への分岐もありますから、この峠は古くから歩かれていた道だったのかもしれません。とすると、このお地蔵様も、往来の人たちをたくさん見てきたんでしょうね。
30分あまりも大山の姿を眺めた後、鍵掛峠を出発しました。
ブナ林の中を通り抜けて枡水高原に着いた後、どちらに下るかしばらく悩みましたが、足立美術館に行くのが遅くなると、ゆっくり見られなくなるので、溝口方面へと下ることにしました。
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途中、ここでもツリフネソウが咲いていました。
中国地方に行くと、ツリフネソウだけはいやと言うほど咲いているようです。
溝口方面への下り坂はカーブがあまりなくて、真っ直ぐに下っている道で、驚きました。
大山のすそ野はそれだけなだらかだということでしょうね。
行く手に、日本海が見えています。
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この場所で振り返る大山は、鍵掛峠からの姿とは一味違いました。
下る途中でソバ畑を見かけたので、車を停めて眺めます。
友人は山形にお蕎麦をよく食べに行くそうですが、傍の花を初めて見たと言ってました。真っ白な傍の花の背景に赤い石州瓦が良く映えます。
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そういえば、いつもは北アルプスの行き帰りでソバ畑を眺めるのですが、今年は見かけた記憶がありません。
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ソバ畑から振り返る大山は富士山のような形をしていました。
伯耆富士と呼ばれる所以ですね。
この後、溝口インターから米子道に乗り安来まで走りましたが、4年前には開通してなかった山陰道が一部開通したようで、ずいぶん便利になっていました。
足立美術館は20年ぶりに訪れたのですが、庭がいっそう綺麗になっていて庭だけでもずいぶん見ごたえがありました。庭は撮影自由だったので、車の中にカメラを置いたままだったのがとても残念でした。
四万十川には行けなかったものの、秋晴れの中、雲一つない大山を眺めることができたのは、幸運な一日でした。