ショカッサイの謎

ショカッサイという花を皆さんはご存知でしょうか?

漢字では諸葛菜と書き、別名は紫花菜とかオオアラセイトウといいます。

私の庭には植えたことはありませんが、春先にあちこちで見かける花です。

ずいぶん昔の話になりますが、高校を出て大学に入学するために上京したばかりの春、東京駅から新宿まで中央線に乗っていると、神田とか水道橋付近の中央線沿線でこの紫の花が大群生していて、それまで四国では黄色い菜の花しか見たことのなかった私にはずいぶん印象的でした。

ところが、2,3ヶ月前のこと、高校時代の友人から「ショカッサイという花を知っている?」と言うメールが届きました。何でも彼女の知人で花好きの方がショカッサイを探していると言うのです。紫花菜のことなら、最近はこの辺でも良く見かけるし、そう返信したら、紫花菜ではないというのです。

ほんとのショカッサイは別の花だといいます。(彼女の知人が、ですが)

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それっきり、ショカッサイのことなど忘れていたら、一昨日、友人が我が家に所用で来てくれることになり、これぞショカッサイだという花の切花を持ってきてくれました。

友人の知人と言う人も、執念で探したのでしょうね。

せっかくなので、一輪挿しに入れて撮影して眺めてみました。

で、このほんとうのショカッサイというのは何者?と思い、調べてみました。

4弁の花はどう見てもアブラナ科の花ですね。私が育てているチェイランサスと似ています。

検索したところ、Hesperis matronalis和名はハナダイコンだそうです。

ショカッサイやハナダイコンで画像検索してもヒットするのはほとんど紫花菜ばかりですが、中にほんの少しHesperis matronalisの画像が出てきました。

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検索によると「中世から庭園などに植えられていたとされ、特に気候の寒いヨーロッパ北部のドイツイギリスなどではよく親しまれている。北アメリカには1600年代観賞用植物として移入されて帰化し、北はカナダオンタリオ州からニューファンドランド島、南はジョージア州の山間部まで分布を広げた。主に道路脇や林の外縁によく生え、一部の地域では侵略的外来種と考えられている。」とありました。

多年草であるが耐暑性がないため日本では一年草として扱われるそうです。

それにしても、友人の知人の方も、ずじぶん探し回って手に入れられたようです。

そして、ショカッサイとは紫花菜のことだけを指すのだと思っていた私にも良い勉強になりました。

花の名前はほんとに難しいです。

学名だけを使用すれば、こういう混乱もないのでしょうけどね。

私自身もほんの少しだけそういうところがあるのですが、花にこだわりのある人はすごいものです。

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