港の近くを通るので、ちょっと車から降りて久しぶりに海と船を撮ってみた。
実は、自宅は山よりも海のほうがずっと近かったりする。いつもいつも山と山の花の画像ばかり撮っているので山が近いみたいだけど、海までは車で5分とかからない。
今日はまるで春みたいに空気が霞んでいて、対岸の岡山は見えない。空気が澄んでいる日は対岸の鷲羽山ハイランドの観覧車まではっきりと見える。
そういえば、どこかに濃霧注意報が出ていたね。
2時間ほどで用事を片付けた帰り道、青の山に立ち寄ってみた。下から見ると、この辺りの低山のハゼもそろそろ真っ赤に色づき始めたのが見える。
この山は標高200mちょっとだけど、ほぼ頂上まで車道が通っていて、車で上がれる。車道の法面にはこんな風にニセアカシヤの黄葉した葉や、ハゼの真っ赤な落葉が見える。
ここのコウヤボウキは日当たりがいいせいか、花びらがとりわけ多くて花が派手なような気がする。
ヤクシソウはここでも道端の各所で咲いている。
車を降りて少しだけ歩いてみたけど、瀬戸内沿岸に多いウバメガシの木が多いね。ウバメガシはこの辺りではバベと呼ばれ、庭木や生垣として多くの家に植えられている。うちの庭にもバベの大きい木が3,4本はあると思う。
ヤブツバキもこの辺の山には多い。この冬はヤブツバキの初花を見るのはいつだろう?自生のだか植えられているのかタイサンボクのかなり大きい木も生えている。タイサンボクの自生なんてあまり見たことないけど、こんなところに植えるはずもないだろうから自生かなぁ。
枯れ木には、蟷螂がいた。ハバヒロ蟷螂のようだけど、昆虫は専門ではないのでよくわからない。
山頂直下の駐車場に車を停めたら、道路から少し引っ込んだ山肌にヤマハッカの群生が見えた。土止めの石垣の上を伝って歩けば行けそうだ。
ヤマハッカに行き着くまでに紫色の花が咲いている。今、休耕田なんどでよく咲いているホトケノザかな?と思ったら、近付いたらコバノタツナミソウだった。一昨年、10月にタツナミソウの返り咲きを見たことはあるけど、11月になっても咲いているとは!!
おまけに傍らにはマンテマの返り咲きまで。これではまるで5月と変わらない。
ここは南向きの日当たりのっとてもいい場所だし、今年は例年いなく暖かだったからだろう。
タツナミソウとマンテマからわずか5mのところで咲いているヤマハッカ。
少し霞んでいるね。
山頂には古墳もあるが、桜の木が植えられていて、ここも春はお花見の場所になる。4月にはこの桜並木のすぐそばにフデリンドウがひっそりと咲く。
でも、お花見に来た人はそんな小さな小さなフデリンドウには気付きもしない。
リンドウと桜の両方の花見をする人は数人しかいないだろう。