9月は暖地で園芸をするものにとっては種まきのシーズンでもある。
7月8月は暑さと日照りで畑は砂漠状態になるが、9月に入るとそれでも朝夕が涼しくなる日が時折ある。そういう日を狙って、パンジーやビオラの種を播く。
そんな頃、野山では彼岸花が咲き始めるが、我家でもまた紅白の彼岸花が咲く。
赤い彼岸花は 植えた憶えもないのに、何時の間にか中庭や畑から出てきて、どんどん増えている。水仙の球根を掘り上げるときにどうやら間違って、彼岸花も掘り上げてしまうらしく、今ではあちこちで赤い花が咲く。白いのはこれは知人に球根をいただいたもの。花の後に出てくる葉の色や葉の太さが少し違うので、花がなくとも見分けはつく。紅白で咲く様子は何とも美しい。最近は車で走っていても白や黄色、ピンクなど様々な彼岸花が目に付くようになった。しかし赤い花以外はほとんどが園芸種で、リコリスの仲間だ。
中庭ではうんと昔から勝手に生えてくるミズヒキも花盛りとなる。早い株は8月頃から花を咲かせるが、やはり見頃は9月だろう。
穂を長く伸ばすのと花がすごく<小さいのとで、画像に撮り難い花の一つだ。中庭に陽射しがある午前中は、花を開くようで一つの花の上半分が紅、下半分が白と、まさに紅白の水引そのもの。庭に植えておくといいことがあるかも知れない。(^_^)
04年に山里に住む老夫婦にいただいたシュウカイドウも、9月入ったら咲き始めた。
ご好意でいただいたものなので、何とか活着して花が咲くといいがと思っていたけど、咲いてくれて嬉しいやらほっとするやらだった。
山里の石垣で咲いているのにはとてもかなわないが、我家にシュウカイドウが咲くと言うだけで、心がほのぼのとする。
インド原産の花でいかにもエキゾチックな花。4年程前に種を播いて育て始めたが、今ではこぼれ種でよく育ってくれる。
この時期の赤い花は暑苦しいイメージがあるが、このゴジカの朱赤はインパクトがあって、好きな色だ。翌朝、落花した花を愛でるのも良い。
夏の花にしては開花までに時間がかかるが、淡い紫の花が段々になって咲きあがるのはなかなか見物。宿根草だそうで、以前は抜いてしまったが、今年は10株ほどを掘り上げて畑の邪魔にならない場所に仮植してある。
これも本来は野草だが数年前に畑に生えてきたのを、少しだけ抜かずに残してあるツユクサ。
最近は平地の畦などではあまり見かけなくなったと思う。