2005年野山の花ベスト100、6月

6月は調べてみたら、たった一度しか山に行っていない。

これは7月に南アルプス行きという大きな山行を控えていたので、出歩くのを自粛していたということのようだ。他にも6月初旬に愛媛の銅山峰にツガザクラを見に行こうという話があったのだが、これもその頃突発的に用事が出来てしまってお流れとなった。

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6月5日に登った大川山では、こんな素敵な樹木の花が見られた。

沢沿いにたった1本だけ生えていた木だが、名前がわからず、ネット野草友達のヨックモックさんが名前を調べて教えて下さったのだった。名前はオオバアサガラという。

花序は長さが15センチほどもあり、真っ白な花を幾つも垂らして咲く様子はさながらシャンデリアだ。少し季節を違えて行くだけで、何度も通った山でも、見たことのないようなものにお目にかかれるね。

Dsc00726車道沿いに植えられていたイタチハギ。治山回復や工事で発生した法面(のりめん)などの緑化に植栽されているそうだが、私はこのとき初めて見たのだった。遠目には真っ黒な穂のようなものに見え、到底花には見えないが、近付くとこんな濃いエンジ色の花。葉っぱは確かにハギに似ている。

Dsc00736_1 美味しいイチゴと噂の高いクサイチゴ。クサイチゴとは言っても小低木だそう。一緒に連れて行った末っ子は美味しいとパクパク食べていた。彼は小4の頃から山に同行しているので、山の美味しいものは良く知っている。私はといえば、直ぐそばに実っていたナガバモミジイチゴが大好物なのでこちらを主に食べました。

Dsc00759_1 花の少ない梅雨時の山に咲いているサワギク。よく見かけるのに名前がなかなか覚えられず(キク科だから?)今年はようやく頭に定着してくれたようだ。ホッ。群生はしないようで、林の縁でぽつぽつと咲いているのを見かけることが多い。

Dsc00764 やはり花の少ないこの時期に咲いているオカタツナミソウ。これも群生はしないようで、ところどころで、一本、二本と咲いている。他のタツナミソウに比べると草丈が高いのと、葉のつき方も違うのですぐに見分けられる。

Dsc00739_1 5月、6月に林道を走っているといたるところで見かけるスイカズラ。白く咲き初めて、咲き進むと黄色くなるようだ。甘い香りがある。山に登るものには馴染みの深い花だろう。

Dsc00746 同じく初夏の山の麓ではは必ず咲いているウツギ。5月には可愛いマルバウツギが咲いていたが、5月は花が多くてマルバウツギをアップし損ねたようだ。この普通のウツギよりはマルバウツギのほうが花が可愛いので好みかなぁ。

Dsc00785 こちらは山の麓ではなく高い場所に咲くコツクバネウツギ。余り目立たない花だけど、よく見ると味わい深い。これは標高1000m付近で見たが、愛媛の西赤石では標高1500ぐらいで見たように思う。他にもツクバネウツギ、オオツクバネウツギとあるらしいが、ガクヘンが2枚なのでコツクバネウツギとした。

Dsc00787 最後の画像もまたウツギの仲間でヤブウツギ。ウツギというと白い花と言うイメージがあるけど、これは濃ピンクの花をつけるので、山ではよく目ににつく。以前、自宅にハコネウツギの木があって、白く咲いて咲き進むとピンクになったが、花の形がこれと良く似ている。画像奥の白い小花もこれまたノリウツギ。ノリウツギとウツギはユキノシタ科だが、ツクバネウツギとヤブウツギはスイカズラ科となっている。

ともかく、6月の山はどこを歩いてもウツギと名のつく種目の花に出遭うこと間違いなしである。

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