5月半ばになると、さすがに新しく咲きあがってくる花も一段落する。
この頃は夏用の花の種まきや植え替えもしないといけない時期だし、山にも足しげく通う時期なので、庭の花が一段落と言っても、実際は少しも暇にはならないのだが・・。
この可愛い花はヒメヒオウギという。ネット花友さんのprimroseさんに04年初夏に種をいただいたもの。種は大きかったが、種まき後すぐに発芽したわけではなく、気がついたら、何時の間にかそれらしき葉っぱが出ていたと言う風。山野草の発芽は一体に時間がかかるものが多く、園芸種みたいに種まきしたら一週間以内に発芽なんていうのは少ない。週単位や月単位ではなく年単位で成長を見守る必要があるので、気も長くなろうというもの。
咲いた花は草丈10センチあまりのこんな可愛い花だった。
こちらも同じような小さい花。アヤメの仲間でチリアヤメ。2003年春に株をいただいたものの葉っぱはあるけど、一向に花が咲かないので、半ば諦めていたところが咲いてくれてびっくり。
一日花で朝開いて、夕方には萎むが、直ぐに結実して、種が30個ほど採取できた。どんどん、小さな花が好きになっているので、これも毎年咲かせたい花の一つになった。
これも小さい花の仲間。よく芝生の中や道路の中央分離帯などでさいているヒナギキョウという野草をご存知でしょうか?雑草扱いされているが、とても可愛い花で好きなんだけど、そのヒナギキョウの仲間の園芸種でワーレンベルギア・メルトンブルーバード。04年秋の種まきで、発芽数はそれほど多くなかったが、順調に生育して、全国の花ともさんにお分けしたものだ。うちでは夏越しできず、ダメになったが寒冷地などで、ちゃんと宿根しているそうで嬉しい限り。来年用にまた少し違う品種だけど、育てている最中だ。
同じく04年秋の種まきのデルフィニューム・シネンシスブルー。デルフィニュームは種から育てるのが相当厄介な花で、毎年失敗を繰り返しているけど、この品種だけが何とか咲いてくれた。種からのデルフィの開花はこれがはじめてかも。
花が水切れさせてしまって、少し傷んだが。04年秋の種まきのリシリヒナゲシが5月30日開花。絶対に咲かせてみたいという願いが2年目で何とかなった瞬間だった。この後も次々と7月にかけて咲いてくれて、全部で5、6株が咲いてくれた。種まき園芸をするものにとって至福の瞬間ではないだろうか。
04年はツリガネソウの種まきが成功した年で、非常にたくさんの株が育った。大きくなるので全部畑に定植したが、その年の夏に咲いたのは3分の一ほど。後の株は来年初夏に咲く予定だ。乾燥、暑さ、寒さ、どれにもそこそこ強くて、切花にしても豪華で喜ばれそうだ。画像のツリガネソウは一応、新品種だそうだが、今までのとどこが違うのかよくわからない。
05年の初夏の思わぬ収穫はこのクレマチス。02春ぐらいに、処分苗のポットを買ってきて鉢に植えていたが、04年秋に主人が中庭の縁の石垣に植えたらしい。もともとはその石垣の上にはサツキが植えられていたが、サツキは乾燥に弱くて、猛暑と旱魃が続いた年に数本枯れてしまった。そのサツキのなくなった後の場所に植え付けてのだが、ここが気に入ったと見え、春から夏にかけて、濃い目の紫の綺麗な花を何度も咲かせた。クレマチスはやはりある程度年月をかけたほうがいいみたいだ。