寒い地方で園芸をする人たちは、秋の間はやがてくる冬に備えて、鉢植えの花を室内に取り込んだり、地植えのものは掘り上げて取り込んだり、防寒用のビニールをかぶせたりと、大変らしい。
9月に見た「ターシャ・テューダーの庭」でも、ターシャさんが、冬に備えての作業は延々、一ヶ月かかると仰っていた。そして、一旦冬がきてしまえば、あとは庭仕事は一切せず、暖炉の前で手仕事をしたりして過ごすようだ。日本ならば、コタツという良いものがあるから、コタツの中で本を読んだり、編物したりと言うところかなぁ。そして、花の好きな人はいろいろな種苗会社から届いた春カタログを眺めて紅茶を飲むのがなんと言っても冬の楽しみらしい。
うちは暖地なので、秋から12月前半にかけて、ダラダラと園芸作業が続く。
さすがに1月、2月は植物もいじると弱るのでそれはしないが、12月前半ぐらいなら温かい日には植え替えなどもしたりする。そこで、カタログもいろいろなことをやりながらちらっと横目で見ると言う程度だけど、それにしても最近のカタログは、ありとあらゆるものが載っている。
↑はアメリカリョウブの苗木らしいが、もともと山でしか見なかったようなクロモジだのウワズミザクラなどというのもある。今は、松だの槙だのを植える時代ではなくなっているようだ。数年前に「庭師の知恵袋」という本を読んだら、<最近は「ヒメシャラ」「シャラ」「リョウブ」などというもともとは山に植わっていた雑木を庭に植える人が多くなりました>、とあった。そう知って、カタログを見ると、なるほどあるわあるわ・・。雑木のオンパレードである。
10月末に私が山で初めて見たツクバネだ。
これは半寄生の樹木だけど、なんとご親切にも<宿主とともにお届けします>とある。
何しろサギゴケだのフユイチゴだのの株がびっくりするような値段で載っているご時世だから、何を見ても不思議はないのだろう。
2年続けて育てていたリシリヒナゲシで、これが今年のカタログには載っていた。リシリヒナゲシを種苗会社のカタログで見たのは初めてだ。
実際の花色はこんなには濃くなくて、淡いレモン色。これが二株1500円で売られている。なんだか複雑な気分。
こちらは私が種まきしたリシリヒナゲシ。これは7月に開花したものだ。
最初の花は5月末の開花だった。
ここに詳細は記してある。
そうそう、書き忘れたけど、フェイジョアの苗木も勿論、何種類か載っているよ。