足も治ったことだし、早春に備えてボツボツと低山歩きでもということで、市内の野草友達のRさんを誘って高松の少し東に位置する八栗山に行ってきた。
屋島は県外の人にも少しは知られているだろうけど、八栗山はあまりご存知ないのではなかろうか。台地状の山容をしている屋島とは対照的に、ごつごつとした岩山が聳える八栗山はいかにも信仰の山という趣だ。
今までにも二度ばかり来ているけど、ケーブルカー利用ばかりだったので、今日は歩いて登ろうということに。登山道はケーブルカーと平行してついていて、ちらほらと歩いて登る人もいるようだ。
登り始めて直ぐに左手にある小さ目の溜池にはがまの穂が見えた。いかにも冬枯れという光景。
花はほとんど咲いておらず、ヤブツバキの木も見かけるがどれも蕾ばかり。
道の傍らにたくさん生えていたヤマアイ。この花はいち早く蕾をつけるが、咲きあがっても目につきにくい地味花だ。艶のある葉っぱのほうが良く目立つ。標高1000m程度でも見かけるが、100mか200mそこいらでも谷あいなどでよく見かける。アイと名はつくがタデ科ではなくトウダイグサ科。
登山口から20分も歩けば、裏参道と表参道との分岐に着く。今日は裏参道から登って、帰りは表参道を下りることにする。
境内の直ぐ横にナナミノキ・・29日訂正シロダモを今日も見かけた。樹高8mほどもある大きな木だが、境内が高い場所にあるので直ぐ横で手に取るように見える。
真っ赤な実とともに、花ガラがまだくっついていた。金木犀の花ガラがくっついているのと様子がよく似ている。赤い実はモチノキやソヨゴの実よりも少し縦長の大き目の実。
境内でお参りした後、もう少し階段を上がって見る。咲いているのはほとんどサザンカばかりだけど、こんな白い椿もさいていた。Rさんの話では四国には白いヤブツバキが自生しているというけど、階段の横だから、これは植栽ものと見たほうが良さそうだ。
ヒャクリョウ(カラタチバナ)が自生していた。マンリョウの自生はどこにでもあるけど、ヒャクリョウの自生は初めて見た。
リュウノヒゲの実も、気のせいか、平地で見るものより綺麗なようだ。
これは子どもの頃に竹鉄砲の玉に見立ててよく遊んだので懐かしい。