昨日の天気予報で寒波が来ると言っていたけど、風もなく穏やかな一日だった。
主人が珍しく時間が取れたといって早目に帰宅したので、揃って私の実家のお墓参りに行く。
私は3日に参ったばかりだけど、主人はここ一年ほど、こちらのお墓には参ってなかった。
お墓参りと仏壇参りを済ませた後、母を誘って近くでお昼を食べ、弥谷さん(四国八十八箇所の弥谷寺)に行くことにした。ほんとは金比羅さんの奥の院にでも初詣したかったが、母にはあの階段はもう無理だろう。
今年はヤブツバキの花が咲くのが遅いのか、それとも去年は見事に咲いていたので今年の花が少ないのかわからないが、綺麗に開花しているのは少なかったようだ。
↑の画像は石段を上りきったところにあるヤブツバキの株で、普通のものより少し黒味がかった色の花を咲かせるお気に入りの木だ。
境内に至る道は階段になっているところが多いが、お寺の山なので大木が多い。
ケヤキという名札がかかった大木が目にとまった。秋の飛騨への旅で、筑波在住の先輩が「秋にちょっと山に行くとケヤキの紅葉がよく目に付く」と仰っていたが「四国ではケヤキの<自生はあまり見ませんよ」などと知ったようなことを言ってしまった。とんでもない誤解で四国のこんな里山でもケヤキが自生しているのだと、認識を新たにした。注意してみていると、ところどころで見かけるようだ。
弥谷寺の本堂裏手は岩を大きくくり抜いてあって、岩屋とでも呼ぶべきその岩穴の奥に、石仏が祭られていた。弥谷寺には何度も来ているのに、ここにお参りしたのは初めてだった。
この山にはユズリハやカゴノキ、バクチノキなどといった、変わった木も多い。
参道入り口に生えていたナナミノキ、というらしい。立派な木で常緑。
今日はお正月後の休みを取っているのか、店を閉めていたけど、参道を登り始めて直ぐに、俳句茶屋と言う茶店がある。
夏でも涼風の吹き渡る場所にあり、参道に面した障子には様々な人が俳句を書き連ねている。(画像は04年11月撮影のもの)
煩悩を抱えて歩くお遍路さんには格好の休憩場所だろう。私もいつもここでコーヒー休憩することにしている。
本格的な山復帰はまだまだだが、軽い足慣らしが出来てよかった。