岡山の山間部は四国の山間部とはまた全然趣が違う。
四国の山は急峻なものが多く、林道もつけるのが大変なのだろう、離合もななまならいような細い道が多い。
しかし、山口をドライブしたときも秋に鯉が窪湿原付近を走ったときも、上下一車線ずつが確保された綺麗な道だ。中国地方の道は、山がなだらかなぶん、道も走りやすいなだらかな道が多い。
そんな山道をしばらく車でr登り、標高500mの中国山地の山間にある吹屋というベンガラで有名な家並みに立ち寄ってみた。
江戸時代末期から明治にかけてベンガラで栄えた町の家並みが保存されている。
平日でまだ雪がとけて間もないのか、観光客もほとんどおらず、異次元に迷い込んだような空間に、ベンガラで塗られた赤い家並みが並ぶ。
↑の土蔵もベンガラで塗られている。
先週見てきたばかりの引田のお醤油屋さんはまだベンガラが塗り立てでその色がまだ周囲の雰囲気に溶け込んでいない風だったが、さすがにここの建物は時代を経て、辺りの空気にしっくりと馴染んでいる。
資料館のようなtころに、古い物が展示されていた。この赤い粉がベンガラらしい(正確には赤色顔料の一種)左に少しだけ写っているロハと呼ばれるものがその原料らしい。
これはベンガラの町ではないけど、山には自然林が多く残されているようだった。
冬枯れの山々が好ましい。