黒戸山に登るその3

道はしばらく尾根の下をトラバースしているようだ。

尾根の陰になって風がないので、全然寒くない。登り始めの寒さが嘘のようだ。

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なにやらキク科の葉が見える。手で揉んでみるが香りはないようだ。シマカンギクだろうか?この山域のお隣りの山、天霧山の山頂にはシマカンギクガ群生するらしいので、シマカンギクの可能性が高いかな?これも花の時期に来て確かめたいもの。

Dsc01552_1 トラバースの後、道は谷状の場所に出る。

相変らずあたりはいろいろなものが生い茂っている。この谷を詰め終わったところで、山の北斜面を登り始める。

Dsc01553 ヤシャブシの実が落ちている。

この前登った八栗山もヤシャブシが多かったが、どうやら瀬戸内沿いの山にはヤシャブシが多いのかも知れない。

Dsc01565 登り始めから3つ目の鉄塔の下に出た。この辺りまで来るとさすがに見晴らしも良い。

この鉄塔辺りから山肌は花崗土となり、植生ががらりと変わってくる。今までジャングルのように生い茂っていたツタの類は消えて、アカマツ主体の林になってきた。花崗土では養分も余り含まれてないだろうから、アカマツもそれほど大きい木はなくてその根元にコウヤボウキ、時々山ツツジなどが見える。株元にはシュンランがあちこちで見える。シュンランがずいぶん多い山だ。

Dsc01596 この辺りはサルトリイバラの実がずいぶん多くて、あちこちで木に絡まってみをつけているので、まるで木の実がなっているようだ。(サルトリイバラも木の実には違いないけど)普通は登山者などに持ち帰られることが多いけど、ここはごく少数の登山者と地元の人と、電力の人しか歩かないだろうから、よく残っているのだろう。

Dsc01567 アキノキリンソウの花後。

綿毛がふわふわと盛り上がり、午後の陽射しに輝いて綺麗だ。

Dsc01583 先ほどからコウヤボウキにはピンクと白のと二種類の綿毛が見える。うまい具合に白とピンクが隣り合わせにあったので、撮影してみた。この付近にはナガバノコウヤボウキというのが生えているそうだから、もしかしたら、ピンクはそのナガバノ・・・なのかも?これも花の時期に来て見ないとなんともいえない。讃岐富士ではこんな綺麗なピンクの綿毛は見たことがないと思う。

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