真正面は詫間の粟島だ。この島は高校生のときにバレー部の仲間でよく海水浴に行ったもの。須田港という小さな漁港から船で20分ほどの沖合いにあるが、つい2年程前に牡蠣料理を食べに数十年ぶりで行ったばかりだ。肉眼だと中国山地の山々も見えるが、カメラでは思うように写らない。
詫間の工場地帯の向こうに庄内半島が見える。手前はやはり粟島で、中央に小高く見えるのが紫雲出山(しうでやま)地元のものはしうんでやまと呼ぶ。右に連なっているのは半島の突端。紫雲出山は山頂に桜が植えられていて、海と桜の両方を楽しめるスポットとして、最近、人気上昇中とか。
私も車では数度上がっているが、近々、足で登ってみたいと思っている山の一つ。
東に向かうと黒戸山、西に向かうと弥谷山のようだ。
東に進むと、ここからは保守路ではないらしく、踏み跡程度のルートになった。仕方ない・・。保守路は電力の人がきちんと手入れをしているが、山道は踏む人が少なければ、道も荒れる。まだ踏み跡が残っているだけましということだろう。
この辺りもシュンランとコウヤボウキが多い。丁度、道の直ぐそばにあった株をよく見ると、花芽らしきものが覗いていた。西日が良く当たる場所なので、いち早く芽が上がったらしい。
コウヤボウキのピンクの綿毛もルートの直ぐそばで揺れていたので、これももう一度撮ってみた。
稜線上の分岐からわずか5分も歩かないうちにどうやらピークに着いた。まぁ、分岐から直ぐ向こうにはっきりと見えていたから、当たり前の話なんだけど。
低山のピークでは良くある話だけど、ここも樹林が邪魔をして展望はほとんどない。
少し下ったところからは、西の方面が良く見えた。
もっと展望がよければ愛媛の山々も見えるんだろうな。
下りは海などを眺めながら、のんびり下ったが、山の上は暖かだったのに、下ると風が強くて、下ってからのほうが寒かったなんて、初めての経験かもしれない。