所用で隣町に出かけた。
2月の始め頃から「雛人形展」と書かれた看板が、道の片隅に置かれてあるのは気付いていた。
それは隣町の資料館の前で、4~5年前にもその雛人形展を見たことがあったのだった。
最近は雛人形があちこちで展示されるけど、たいていは3月初めで終るけど、ここは旧暦の雛祭りまでということなのだろう。町立の資料館だから勿論入館は無料だし、今日は時間にも余裕があったので、立ち寄ることにした。
資料館は古い武家屋敷に手を加えて作ってある。
以前にはこの座敷雛は公開されてなかったが、今回は奥の座敷に雛人形を飾ってあって、庭とともに楽しむことが出来てよかった。
玄関にはサンシュユの大枝が瓶に生けてある。
京極家の姫君の雛人形はお顔もとても美しく、大ぶりの立派なものだった。
五人囃子も高さが30センチ近くあろうかという立派なもので、顔の表情なども生き生きとしている。
なんでも係の女性の話では町内の方がいろいろ花を生けきれないほど持ってきて下さるのだとか。
そう、アオモジの花だった。去年徳島で見て以来一年ぶりの再会だ。
もっとも3月末とあって、花はかなり咲き進んでしまっている。何でも鳥坂峠辺りの山にこのアオモジを作っている人がいて、持ってきてくれるのだそうな。鳥坂なら実家からもそれほど離れていない。これはいいことを聞いた。来年は是非見に行きたいもの。