ブナ林を抜けるとあとはゆっくり歩いても20分で竜神平に着く。
アップダウンもそれほどなく、歩きやすい道だ。一箇所だけ、まだ雪がほんの少しだけとけてない場所があったが、4月ともなるとさすがにほとんどの場所は雪はとけていて、道は去年の秋の落ち葉に覆われている。ドウダンツツジの木を見かけたが、花は当然のことながらまだ咲いてなくて、名札がかかっていて名前がわかった次第。
竜神平はこんな山の中腹にこれだけ広い平地が?と思うほど、かなり広い湿原だ。
しかし、今は乾燥化が進んでいて、湿原とは言っても今の時期は枯草に覆われている。
↑の赤い建物は愛大(愛媛大学)小屋。去年だったか3月に来た時は日曜といっても誰一人としていなかったが、4月に入るとさすがに何組かの人がちらほらと、お昼を食べて寛いでいる。私も皿ヶ嶺に登るときは必ずここで休憩するかお昼を食べる。
この日は生憎と展望もなさそうだったので、山頂に行くのは断念して、ここでお昼を食べて下山することに決めた。
竜神平の北方向を撮影したもの。7月にはここには来たことがないが、コバノギボウシなども咲くそうだ。
おにぎりを食べた後、食後のコーヒーをゆっくりと飲む。間違えてカフェラッテを買ってしまったようだ。じっとしているとまだまだ肌寒いので、500ミリリットル入りのポットに暑いお湯を入れてきたのは正解だった。
考えたら、とうとうこの冬から春にかけてはプリムスの出番がなかったなぁ。
愛代小屋の近くに小さな祠が新しく建っている。竜神社とあるが平成17年7月建立。去年の春以来、来てなかったから、道理で見覚えがない筈。
竜神平から山頂に至る登山道そばの沢にはいつも冷たい水が流れていて、ここの水で口をゆすいださっぱりした。頭上にはシャクナゲの木があって、もう蕾をつけている。
ニリンソウは美味しい山菜なのだそうで、これとよく似ているトリカブトの葉っぱを間違えて採取して食べる人があとを断たないそうだ。君子危うきに近寄らず・・・ニリンソウの花は可愛いし、食べるならフキノトウやツクシなど、間違えようのないものを採取するに限るようだ。