ハルトラノオが咲いている登山口より上では、昨日は咲いている花は一つも見かけなかった。見えるのは芽吹きを始めた野草や木々のみ。
そんな訳ですから、綺麗な花画像を期待される向きはこのエントリーはパスしてくださいませ。自然の風景が好きな方にはどれも味わいのある光景かと思います。
↑は登山口からほんの10分ほど登ったところで見られるヤブレガサ。
ヤブレガサは日ごとに大きくなって普通の姿になるので。この芽出しの時期のユーモラスな姿を見るなら、やはりこの時期になるだろう。山菜なのだそうで、食すると美味しいそうだが、これは眺めて楽しみたい。バックの樹木はまだまだ裸木。
シコクブシ(トリカブト)の芽生えの中からハシリドコロが芽生えているという、知る人が見たら恐ろしい光景。どちらも毒草中の毒草。
山の斜面からはバイケイソウもすでに独特の芽吹きを始めている。
この斜面にはヤマシャクヤクやシロバナエンレイソウも芽吹くが、時期が早いのか、昨日はあまり見かけなかった。
ウワバミソウは東北では山菜として食するらしいが、こちらではまず食べることはないようだ。花もうんと地味なので、花が咲いても注目されない可哀想な植物だ。
ここはとにかくハシリドコロがすごく多い山なので、道の両側にハシリドコロがいたるところで生えている。
↑画像はブナの木と登山道沿いのハシリドコロ。ブナの手前に点々と紫色で芽生えているのはすべてハシリドコロ。
登山口から20分も登ればブナの木が見られる。標高にして約900mぐらいだろうか。
香川の山でも標高900以上でブナが見られる山があるので、四国ではその辺りからブナが見られるということだ。
ブナの芽吹きを一度見たいと思うが、毎年、気がつくと、すでに青々とした若葉を繁らせてしまっている。(^^;)
山の斜面はこんな具合で下草にはクマザサガ生えていて、青いものはまだこの熊笹ぐらい。
登山道の途中にブナの木が根こそぎ倒れた個所があった。一年前にはなかったから、去年の台風か何かで倒れたのだろうか?倒れたブナはこんな風に切り倒して転がしてあるようだ。
天気が晴天ならまた違ったイメージかも知れないが、少しもやったような林はそれはそれで、安らぐ光景だった。
花がなくともこんな眺めも大好きです。