皿ヶ嶺からの下り道も、ゆっくりと花を見ながら下ったが、それでも二時には下ってきた。
少し時間があるので、そのまま川内には向かわずに、上林トンネルを抜けて久万方面にドライブすることにした。02年秋に皿ヶ嶺に登ったときもこのトンネルを抜けて久万側に下ったが、っても良いところだったと覚えている。
↑画像はその下った先、久万の田圃の畦のような場所で撮影したもの。
上林トンネルは積雪期には通行止めになるそうで、丁度4月はじめから開通したばかりだった。ラッキー。
久万の山村までの道はクネクネとしたカーブの連続の道で、ところどころに小さい石だけど落石した様子がある。やはり山道は積雪期の直後はいろいろ注意すべきだ。
以前はこの下り道から堂ヶ森の立派な山容が見えたが、展望がないのでちょっと残念。
トンネルから20分ほどで人家のある山里に出た。途中で「遅越の滝」という看板を見つけたので、滝を見る。
普通、滝の近くはいろいろな花が咲いていることが多いが、この滝はただ樹林帯の中にあるだけ。流れは普通の滝と違って、途中に引っかかりのあるのがちょっと面白い。
しかし、滝よりも道沿いの眺めのほうが惹きつけられた。
隣りには土蔵らしき建物。
画像には見えてないが、この茅葺屋根の家の向かって左にも家紋入りの土蔵の建物があって、丁度補修中のようだった。
道の右手に目をやると綺麗な沢が山から流れ出ている。沢の情報には梅の花らしきものが咲いていて、まるで夢のような眺め。直ぐ近くの田圃だか畑ではお年よりの夫婦が農作業に精を出している。近寄ったら、沢のほとりには花はすでに終りかけていたがユキワリイチゲの花。
そして、沢の手前の田圃のあぜ道にはこの紫サギゴケやツクシ、トップのフウロケマン、キランソウなどが咲き乱れている。
何より嬉しかったのは、皿ヶ嶺の麓で会えなかったフウロケマンにここで会えたこと。
山の南側で日当たりが良い空花も早いのだろう。