皿ヶ嶺の登山口は幾つかあるが、一番一般的な登山口は風穴だろう。
ここから登ると山頂までは1時間半もあれば登れるし、コースもよく整備されていて迷う心配はまったくないし、何より竜神平までは急勾配の個所がほとんどないので初心者の人にもお薦めだ。昨日も日曜日とあって、駐車場には車も10台ばかりとまっていた。
風穴一体も随分整備されて駐車場も広くなり、私が皿ヶ嶺に登り始めたここ4年ほどの間にも著しく変わった。↑画像は以前からある避難小屋。小屋の前手にはミツマタが植わっていて、この場所のは日当たりが良いせいか3分咲きほどになっている。杉の樹林にもボツボツとミツマタが見られたが、それらは日陰なので、まだまだ蕾だったというのに。
四国ではフキノトウはあまり食べないから、あちこちで見かけることになる。
風穴まで来たら風穴の青ケシを見ずにはおれないね。この風穴というのは冷気の吹き出し口になっていて、この近くは真夏でも気温25℃以上には上がらない。その冷気を利用して地元の山草会がヒマラヤの青ケシを育てているのだ。ここは周囲より2mほど低く掘ってあって、青ケシが植わったトロ箱の周囲にはまだ雪が少し残っている。
しかし目覚めた青ケシたちはすでに元気良く青々とした葉っぱを出し始めていた。
見かけるのはヤマアイぐらいなのだが、歩き始めて直ぐにサイゴクサバノオが群生している場所がある。それまでに歩いた杉林の仲でもサイゴクサバノオの株はいっぱいあったが、何しろ木陰になるので咲いていそうな株がなかったのだ。
ここもやはり時期が早すぎてほとんど咲いてないが、なかでかろうじて蕾が開きかけたのを無理やり撮影する。
陽射しがなくてマクロ撮影が困難だ。
頑張ってもこの程度の画像。葉っぱが茶色いのと花も地味な小さな花なので登山者で注目する人はほとんどいないだろう。
ハルトラノオはこの日もまずまずで咲いていた。この花に会えただけでも充分だね。
実物は草丈5cm~10cmと小さい花だけど、白い花びらに赤い葯の色がお洒落だ。そう言えばこの配色は白花ネコノメと同じだね。愛らしいという言葉がぴったりの花。
あたりにはヤマエンゴサクやイチリンソウノ葉っぱも出始めているが、まだまだ花我咲くまでには半月はかかるだろう。