白くて清楚な花だ。丁度咲きあがったばかりの見頃の時期に会えたようだ。
これは群生はしておらず、樹林の下で2株ずつぐらいで、所々で見かけた。検索すると茹でると美味しい山菜らしいが、こんな綺麗な花は食べたりしないでそっと残しておいて欲しいもの。赤い実も可愛いようなので、いつかは見てみたい。
山菜といえば、東北地方で葉よく食べられるというウワバミソウはこの日も見かけた、
咲いているのか咲いてないのかわからないような地味な白い花だが、これで全開なのかも知れない。普通は沢の近くでよく見かけるが、ここは特に沢沿いでもないが樹林下なので、湿っぽいのかもしれない。
画像をクリックしていただくと左のほうにないやら写っている。もしかしてナナフシか何かだろうか?
これは葉っぱの形と花茎が立ち上がった様子、花の時期からイチヤクソウだと思う。
私もイチヤクソウは銅山越、秋田駒でしか見たことがなく、これは是非、咲いているところを見たいもの。薬用になるのでイツヤクソウという名がついたとか。
イチヤクソウ科イチヤクソウ属。
こちらも姿かたちは少し違うが同じイチヤクソウ科、ギンリョウソウ属のギンリョウソウ。
ギンリョウソウはこの時期に山歩きをしていると、かなりの頻度で出会う花だが、ちょっと変わっているので珍しがる人が多い。
私としてはイチヤクソウのほうがはるかに出会うことが少なくて、ちゃんと咲いているところを見てみたい花だけど。
この株はすでに花が終りかけていて、小さい実をつけ始めている。
同行のRさんが小さな悲鳴をあげたので、またヘビ君でも出たかな?と思ったら「ハナイカダ~」と嬉しそうに叫んだ。
そうそう、この季節はハナイカダにも出会えるね。
去年も別の山で見たのに、生憎とデジカメのメモリーを入れ忘れて撮影出来なかったのだった。
ハナイカダは一旦見つけると、次々と幾らでも見つかり、案外たくさん咲いているものだなぁと驚いた。
しかし悲しいことに、前回見かけたエビネは盗掘されて陰も形もなくなっていた。
シコクカッコソウも一部盗掘され、途中見かけたテイショウソウはなんかおかしいなぁと思ったら、根を掘られ、うまく掘れなかったものだから、地面の上にそのまま置き捨ててあるのだった。帰りの林道では車で乗りつけた老夫婦がなにやら掘り取っているのを目撃。どうやらギンランのようだった。
山で盗掘の現場を目撃したことが数度ある。何故、山の花でなくてはいけないのだろうか?庭では園芸種の花を育てればいいのだし、最近では野草もHCで幾らでも売っているのだから、山で掘り盗るのはいい加減やめて欲しい。特にギンランなどは庭植えにしても数年とは咲かないとか。山にそっとしておいて欲しい。切に願う。