5月に徳島や香川の山を歩いていると、真っ赤に咲いているのがオンツツジです。
低山にはヤマツツジという小さ目の朱赤のツツジが咲きますが、オンツツジは大きい株ですと樹高5mは軽く越すほどの大きなツツジです。
四国はとてもツツジの種類が多くて、このほかにもアケボノツツジ、ミツバツツジ、ゴヨウツツジ、セトウチウンゼンツツジ、ドウダンなど、いろいろな種類のツツジが咲きます。今年は時期を逃したらしく、とうとう河原の岩に咲くキシツツジは見ることが出来ませんでした。
オンツツジはアケボノツツジやミツバツツジのように葉が出る前に花が咲くタイプではなく、若葉が出ると同時に花が咲きます。
色は木によって微妙に違っていて、ものすごく鮮やかな赤もあれば、少しおとなしげな赤もあります。
しかし周囲の新緑やオンツツジ自体の若葉の中で見るその鮮やかな赤は際立って美しいです。
ツツジの仲間は尾根筋を好むものが多いのですが、このオンツツジも尾根道を歩いているとよく見かけます。
暖かい地方でしか見られない美しい大型のツツジを堪能できる幸せをしみじみと感じる5月も、今日で終わりですね。