オコヤトコ~牛の背、その4、森林限界を抜ける

シコクフウロが咲いていた1486mピークと思われる地点から、やや東よりに進路を取りダラダラした尾根を進みます。針葉樹が生えていていかにも熊が出没しそうな雰囲気。進んでいくとヌタ場というのでしょうか、小さな水溜りの横を通過します。やがて少し勾配のついた斜面となり、上がっていくと、再び平坦な場所に出ます。北方向からの踏み跡らしきものも見えて、それが亀尻峠からのルートなのかも知れません。上方に赤リボンが枝にぶら下がっていたので、このゆるい斜面を直登します。

P1130661

登り道の真中でコナスビの花が咲いています。何しろ花の少ないルートなので、こういう花を見かけると思わずデジカメに手が伸びます。それに私の場合は登りで見かけた花が赤布の役目をしてくれます。帰りにもその花を目当てに下るというわけです。

登りきった所で展望が開けました。

北西の方角に中津山が綺麗に見えます。ようやく中津山の姿だけは覚えられそうです。

P1130662日差しを避けて樹林の陰で一休みします。東の方角には樹林の合間から目指す牛の背ピーク方面が見えています。

しかし東には行かず一旦m樹林の中を北に登ると、直ぐに森林限界に出ました。時刻は12時14分です。

P1130665 森林限界から笹原に出る境目です。

ここを抜けると、もう展望をさえぎるものはありません。

P1130669 笹の中に小さな小さなホソバシュロソウが咲いていました。笹原の中では一体にどの花も小さめです。

P1130670 目の前にはこんな眺めが広がります。入道雲がかにも夏山らしい雰囲気です。

P1130673 笹の中をトレースが縦横無尽に走っていて、どれを通ってもピーク方面に行けそうです。Kさんがまず天狗塚方面に行こうと言いますが、12時を回っているので、先に牛の背でお昼にしようと提案します。

しかし、なんとも牧歌的な眺めですね~。人は誰一人いません。

P1130677 オコヤトコ沢の源頭部と思われる場所です。沢の源頭部に来るといつもある種の感慨を覚えます。この小さな流れが、やがてはあんなに大きな流れになることに・・・。そして、自分の足でここまで来れたことに・・。

P1130678 ここでも小さな小さなシモツケソウが目にとまりました。草丈わずか10センチあまりです。ヤマラッキョウと間違えそうでした。

P1130679 12時55分、三角点に到達しました。

標高1757mです。

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