アキノキリンソウは乾燥した草原などに多いイメージがあるのですが、ここではちょっと薄暗い場所に咲いています。寒風山でも案外樹林の中に咲いていたので、適応力が強いのかも知れません。
岩の斜面につけられた木道を渡ります。しかし、かなり傷んでいるので、気をつけなければいけません。それでもこの橋がなければ相当苦労する個所ですね。
岩が滑りやすく足場が悪いので、木につかまって渡る場所もところどころあります。
確かこの後、もう一度ぐらい左岸に渡ったように思います。
最後は沢の右岸沿いに樹林の中を登ります。この道は沢の直ぐ横を登るもので、傾斜もかなりきついです。所々で御来光の滝の姿が木々の間から見えます。
苔むした岩のばでミツバテンナンショウが赤い実をつけていました。マムシグサノ赤い実はしょっちゅう見かけますが、ミツバテンナンショウは珍しいですね。
歩き始めから何度か見ているサルナシの株ですが、ようやく実のなったものがありました。
サルナシの実がなっているのは初めて見たので、感激でした。キューイフルーツの祖先みたいなものです。
登山道の傍らに大きな蕗のような葉っぱが見えていて何だろう?と思ったら、花が咲いていました。
オヤマボクチです。オヤマボクチはもっと日当たりの良い乾燥した場所に生えると思っていたので意外でした。ここの株は小さめで草丈は70センチほどのが多かったです。しかもなぜか茎が倒れているのが多かったです。上方に見えるのはトップを行くFさん。膝を傷めているそうで、下りはゆっくりですが、登りはペースが速いです。
12時8分、ようやく御来光の滝に着きました。
画像ではわかりませんが、肉眼では下ってきたスカイラインのガードレールが白く見えています。その上の山なみは去年歩いた笹倉湿原の上の稜線のようです。
それにしても、なんと明るくて開放感のある滝なんでしょう。普通の滝は樹林に覆われて蔭になっていたりしますが、南を向いていて、しかも周囲がかなり広い岩場になっているので、蔭をつくる木も生えてないからのようです。
今まで持っていた滝の概念が、大げさに言うとちょっと覆された瞬間でした。