14時を回ったので、そろそろ帰路につく事にしました。
天気はよいですが、秋の日暮れは早いので、初夏みたいにゆっくりはしていられません。
それに登り道で撮影しそびれた植物もあって、それも撮りたいですからね。
アキチョウジの小さな群生があったので、まず車をとめて見てみます。
ここのものは普段見るのと違って草刈に遭わないのか、草丈も高めで見ごたえがあります。
たいがいの山で見ることができる秋の花の定番ですが、紫色の花はほんとに綺麗ですね。
オオマルバノテンニンソウは残念ながら花は終わっていて実になっています。
このサンヨウブシ、去年の秋に梶ガ森に来たときも咲いていて、シコクブシより花の色が淡くて、何だろう?と花友達と話していたものです。
このサンヨウブシはトリカブトの仲間にしては珍しく無毒あるいは毒性が弱いらしいです。
そして、花の時期には葉が枯れ始めていると言うのも特徴だそうです。
梶ガ森は植生の豊富な山なのでトリカブトの仲間もシコクブシ、サンヨウブシの二種類が見られるのです。
ナギナタコウジュです。茎の片側だけに花がびっしりとつきます。
10月後半ぐらいから山ではとてもよく目にする花ですね。
ヒメコウジュと思われるシソ科の花も咲いています。イヌコウジュとの見分けがずいぶん難しい花です。
思いがけないところでたまたまツチアケビを見つけました。ツチアケビの花は初夏に見ていますが、この特徴ある実を見たのは3年ぶりでしょうか?花よりはみの時期のほうが目にとまりやすいですね。
ツチアケビの近くではほんもののアケビがぶら下がっていました。とても大きくて頃合の実り具合でしたが、何も道具を持ってなくて、口をあけて見上げるばかり・・・。
やがて集落まで下ってくると、気持ちの良い秋晴れの中、ハゼで刈り入れした稲が干されていました。
ハゼ干しは最近では我が家の近くの田んぼでも復活していますが、こんな山里で見る光景はしみじみと心に残る光景です。
近くではアカネの花も見ることが出来ました。そろそろ実もついています。
下にある集落まで下ってきました。石垣の間に咲くベゴニアや道沿いのヒャクニチソウが良い感じです。
キンモクセイの香りが漂っています。香りの漂ってくる方向に歩いたら、木がありました。手前にはこの梶ガ森付近でよく見かける貴船菊が咲いていました。
もう少し下ると、R439に出ます。帰りは高速利用にするかR32を利用するか、少し迷いましたが、まだ日が高かったので下道を走って帰ることにしました。
帰り道の途中で、小歩危付近のカフェで一休みします。川に向いてつけられたデッキからは吉野川の流れが良く見えるのです。昼間は山頂でもあれほど暑かった一日でしたが、さすがに秋の日の夕暮れは風が肌寒く感じられました。
夕方まで終日良い天候に恵まれ、見られた花も多く、充実のドライブとなりました。