アサマリンドウは9月初めの寒風山に登ったときに、1輪だけ咲いていて、今年初めての出会いとなりました。
しかし、1輪ではやはり物足りないですね。嬉しいことに、アサマリンドウだけは県内の山でもたくさん咲きます。
車を走らせて、今度はアサマリンドウのお花見です。
とは言うものの、アサマリンドウはさすがに車道の傍らには咲いてないので、車を駐めたら10分ほど歩きます。
↑画像は山の北斜面に群生している様子です。
北斜面は急な斜面になっており、足場が悪いので、この辺りで撮影するのが限度です。足を滑らせると転落します。(^。^;)谷から夏場でも涼しい風が吹き上がってくるので、アサマリンドウには絶好の自生地になっています。
この辺りは直ぐにガスがかかったりします。また、樹林の陰にもなるので、今まで何度か画像を撮ろうとしても暗くて不可能でした。昨日はとても良いお天気だったので、この場所でもなんとか撮影できました。
それにアサマリンドウは日が差してないと閉じてしまう花で、綺麗に開いた姿はなかなか見ることが出来ません。
あまり綺麗な個体ではありませんが、これだけ花冠の内部がはっきり見えるのも珍しいです。アサマリンドウを初めて見てから7年ぐらいになりますが、これほど開いたアサマリンドウを見るのは初めてです。花冠の内側に見えているストライプの模様が、爽やかですね。
私の手持ちの図鑑によると「5個の裂片の間には小さい副片がある。5個のガク裂片は平らに開く。花筒の内部、花冠内面には緑色の斑点がある。中東は先がとがっているが、やがて2裂する」とあります。なるほど確かに緑色の斑点が散らばっています。
独特のブルーが陽射しに映えます。普通はリンドウというと、もっと濃いはっきりとしたブルー(いわゆるゲンチアナブルーの花を咲かせますが、アサマリンドウは爽やかな水色です。
全体の姿です。草丈は高いものでも20cmちょっとでしょうか。
たいていは草丈10センチ内外です。そして小さな草姿に不相応なほど大きな花を咲かせるのです。
ちょっとガスったり、曇ったりしている日は、こんな姿を見ることがほとんどです。
でも、まるでソフトクリームみたいな、こんな姿も控えめで好きです。
アサマリンドウという名は三重の朝熊山に由来しているそうです。
四国の一部の山域では普通のリンドウよりもこちらのほうを良く目にするほど、四国ではポピュラーなリンドウです。学名もGentiana sikokianaとついているほどですから・・。