今年初めての馬酔木の花を見ました。寒かったせいで、いつもなら2月に見ることも多い馬酔木ですが、今年は今まで花芽しか見ていませんでした。
馬酔木も早春の花ですね。
日当たりの良いところではダンコウバイの黄色が見えます。沢沿いに多いアブラチャンと違って、比較的、乾燥した場所に咲いています。
花柄がなくて枝から直接花が咲いているように見えるのが特徴です。
イワヒバです。私は今まで数え切れないほど山に登ってますが、イワヒバが自生しているのを見たのは、意外にも初めてでした。
イワヒバは父の思い出の植物で、私が子供の頃、父は休みになると山に入っていましたが、それはこのイワヒバを採るのが目的だったのです。もう30年近くも前に死んだ父がまだ若かった頃の話ですから、今では時効と言うことにしてください。父はイワヒバのことを「イワマツ」と言ってました。山から採ってきたイワマツを大事に鉢に植えていましたが、子供の私には花の咲かないそんな巨大な苔みたいな植物のどこがいいのか、わからなかったのでした。その頃の父の年は、今の私よりはるかに若かったのですが、こんな渋い植物が好みだったのでしょうか。
違和がガラガラとした法面に張り付くように生きているイワヒバ・・。
香川の低山では今は見ることもなくなりました。
こちらも岩の間からシュンランが覗いています。花芽は上がっていないようですね。
これは良く見る芽出しの姿ですが、何だったかな?綺麗な花が咲く植物でないのは確かですが・・。
こちらはヤブカンゾウの芽です。我が家にもたくさんこの姿で出ているので、これだけはわかります。中央付近にサイハイランの葉っぱらしきものが見えていますね。
なんだか小さいスミレがびっしり群生していると思ったら、アオイスミレでした。勿論、そんな湿っぽい場所で今咲いているスミレといえば、アオイスミレしかないんですけどね。
かなり広範囲に群生していました。小さなスミレですから群生していても、先ほどのコスミレほどの存在感はありません。
アオイスミレの顔はいつ見ても、ちょっとクシャクシャした顔という感じがするのは私だけでしょうか。
吉野川の支流ですから水の色が青いですね。