高速を下りて一般道に入ると、道沿いにはリンゴ畑がそこここに見えていて、赤いリンゴのなっているのがとても可愛い眺めでした。四国に住んでいる私にとっては、ミカンが木になっている姿は、ごく当たり前に見る光景ですが、リンゴ畑だけはさすがにあまり見る機会がありません。
添乗員の方の話では信州のリンゴは有名ですが、美味しいリンゴはどちらかというと北信に多いのだそうです。そういえば、我が家でも義弟のお嫁さんが信州の人なので、毎年、美味しい蜜入りのフジを送っていただくのですが、フジはリンゴの中でも収穫時期が一番遅いそうで11月の末頃に届きます。
この日見かけたリンゴもまだ木になっているのを見るとフジに違いありません。
やがて、バスは川に沿ってどんどん山道を登り始めました。辺りの標識には「高山」と書かれてあって、後で調べるとこの付近は信州高山というのですね。飛騨高山に対して、信州高山と言うわけです。地理的に言うと、スキーで有名な志賀高原などが近いようですが、私はスキーをしないのと、長野でも北のほうにはほとんど来る機会がないのとで、知りませんでした。
バスからちらりと赤い橋が見えました。少し見ごろを過ぎた感のある紅葉の中に、真っ赤な橋がアクセントになって、とても綺麗です。これも調べると「高井橋」という名とわかりました。
今回の旅はお任せの旅なので、自分でも走っているところがよく分からず、私にしてはこういう旅はずいぶん珍しいことでした。
この画像は、バスのシートのほうにピントが合ってしまっていますが、自分ではこういう画像も嫌いではありません。
高井橋というのは紅葉の名所のようで、有名な撮影ポイントになっているようです。
バスが高度を上げるにつれ、紅葉していた木々もやがて落葉した姿となります。
冬枯れの姿の山々も良いものです。
画像下のほうに見えるのがこのときに立ち寄った八滝の展望台です。
落差は180mほどだそうですが、近づくことは出来ないようでした。
滝を背景にして、添乗員の方に皆で記念写真を撮っていただきました。
遠目なので樹種が分からないのですが、ブナと思われるような木もあるようです。
また、展望台の直ぐ下に「ブナ」とラベルのかかった木があって、確かに樹肌はブナの樹肌なのですが、四国で見るブナと違い、かなり細いです。
添乗員の方に話したら「この付近は標高がかなり高いので、ブナも大きくなれないようですよ」とのことです。ブナは確かに温帯域に多い木で、東北などでは標高の低いところでよく見ましたが、この松川渓谷は標高約1000mもあるのです。
余談ですが、昔はブナはほんとに注目されない木で、私なども名前は知っていましたが、山に登っても「あれがダケカンバだよ」と教わることはあってもブナの木を教えてもらった記憶がないのです。本州の高山にはブナが少なかったこともあるのでしょうね。同行の先輩のAさんは、10月上旬に白神山地でブナの黄葉を初めて見てきたばかりだったそうですが、私などは四国の山でいつも大きなブナの木を見られるのは、ほんとに幸せなことなのでしょうね。
この付近の紅葉の最盛期はこれより二週間前だったそうですから、10月下旬だったのでしょうか。
この日は風もあり、特に八滝周辺は標高も高いので、バスから降りると思わず寒さで体が縮こまりました。先輩のOさんはなんと毛糸の帽子に手袋、ダウンジャケットと完全防備です。(^_^;この前の石鎚でも思った以上に暑かった私は、信州の寒さをもう何年も経験してないので、完全に甘く見ていました。
どこか上のほうでUターンしてきたバスに再び乗り込んで、今度は来た道を下ります。
少し下ると車窓からも見事な紅葉が見えます。
撮影ツアーの団体さんらしい人たちが、紅葉の見事な場所で三脚を立てて撮影中でした。
今は私も含めて素人カメラマンが多いので、山にもカメラを持った人がたくさん訪れていますね。
今度は雷滝というところを見学するのだそうです。
雷滝のほうは、滝の直ぐそばまで下っていけるそうで、遊歩道を5分ほど下ります。周囲の木々はほとんど落葉していますが、中にこんな鮮やかな色のモミジも残っています。
登り返しが怖そう(^_^;