近くには紅葉しているシマカンギクの葉も見られます。またシマカンギクの花の直ぐ下に見えている葉っぱはノイバラの葉っぱです。こんな寒い日に咲いてるなんて、これぞカンギクですね。
この前の高見島のシマカンギクは葉っぱが紅葉なんてしてませんでしたから、ここは島に比べればかなり寒いんでしょうね。
山頂から見下ろす善通寺吉原方面の田んぼが綺麗に見えています。
これだけ良く見えるのですから、ここに山城を築いた香川氏の気持ちも良く分かります。
下りは巻き道経由で帰ろうと思っていたのですが、一度、巻き道を通ったというRさんが下り口をはっきりと覚えていないとのことで、山頂から北西の方角に踏み跡が見えるので、とりあえず、それを下ってみることにします。
時刻は15時24分です。
下り口にもコウヤボウキが群生です。
山頂からしばらくは明瞭だった踏み跡が、2,3分も下ると、途切れました。巻き道は犬返しの険で合流するはずなので、方角としては南西に向かってついていないといけない筈ですが、どうもその方角には見当たりません。隠し砦方面の鞍部は見えているので、そちらの方角を目指して藪こぎすれば犬返しの険付近に着くはずですが、藪漕ぎは通常の歩きの3倍ほども時間を食うので、ここは山頂に一旦帰ります。
山頂から、三の丸方面に歩いていると、どうも往路でも気になっていた踏み跡が、帰りにも気になります。道標も何もないですが、どう考えてもここは人が歩いているような感じなのです。試しに下ってみると、明瞭な踏み跡でした。
少し下るとこんな道標が立っていました。
古井戸という道標の文字は以前来たときにも、確かどこかで見ています。
しかし、北方尾根にいたるとありますが、北方尾根のどの辺に出て行くのでしょうか。これもまた一つ、いつかは確かめねばならないことですね。
ちょっと山歩きするものが見れば一目瞭然ですね。
これが天霧城の命の水だった井戸ですね。
何百年も前からここにあったのかと思うと、ちょっと感慨深いです。
丁度、馬蹄形に縦走してきたことになります。
黒戸山の稜線はごつごつとしていて、なかなか迫力がありますね。
海岸方面に切れているところは岩場で、これも少ししか見えませんでしたが、なかなかすごい眺めでした。
天霧山の山頂直下はウバメガシの林になっているのですが、この巻き道付近はアベマキの林になっていました。
空を見上げると青空にアベマキの裸木が、いかにも冬の山らしい眺めです。
こんな眺めは大好きです。
こんな光景も素敵ですね。
先ほどまでの巻き道に比べると道も広く、ずいぶんしっかりとしています。
ここでも、下から上がってこられた単独の男性にルートの情報を頂きました。
それにしても、この日は5,6組もの登山者に出会い、ほんとに今まででは考えられないことです。
それもこれも、この辺一体の山道の整備がきちんと出来たからなんでしょうか。確かに誰でも安心して歩けますが、誰一人として出会わない山道のほうが、私としてはなんとなく落ち着きますが・・・(^_^;
弥谷越から弥谷寺までの道はこの日に歩くルートとしては初めてです。
ここからは鬱蒼とした樹林の中を歩きますが、弥谷寺にいたるへんろ道です。
昼でも薄暗い道です。
Rさんから後でモッコクの木だと教えていただきました。モッコクといえば庭木によく使われる気ですが、山にも自生しているものなんですね。
「心をあらい心をみがくへんろ道」いいことを書いてありますね・・・。
へんろ道を歩いていると、時折、心に染みるような言葉に出会います。
11月29日とありますから、つい最近、つけられたお札ですね。
コクランは低山に多いですね。
16時23分、弥谷寺との分岐まで下ってきました。
朝はRさんを待っている間にここまでは来ていたのです。
おみくじが結びうけられている紅梅の蕾が少し膨らみかけていました。
日当たりが悪いので、まだ咲いてないようですが、早い場所ではそろそろ咲き始めているでしょうね。
寒いようでもこんな光景を見ると春は遠からじと思えます。
朝方は暗くて撮影できなかった藪ツバキの花が、夕方の西日を受けて鮮やかに咲いていました。
空も青空が少し戻っています。
車を置いてある「ふれあいパークみの」まで下ってくると、かすかに夕暮れ色に染まった愛媛の山並が見えてきました。
あまり天候に恵まれたとは言いがたい一日でしたが、それでも朝と夕方は穏やかな天気になって、ほんとにありがたいことでした。
皆で私の車に乗り込み、黒戸山の登山口でRさんの車を回収します。
その後、浜街道経由で帰路につくのですが、折角新年早々この顔ぶれで歩けたことでもあり、新年会といかずとも、夕食を一緒に食べましょうということになりました。
この日は4人とも車でしたから、勿論、アルコールは抜きでウーロン茶でそれでも楽しく、いろいろと食べてきました。
今年も、この顔ぶれで、何度かは歩くことになりそうです。
気の合った山友達と歩くと、ほんとにどんな山道も楽しく歩けるものですね。