階段の道をしばらく歩くと、やがて平らな場所が見えてきて、そこが丸山荘です。
丸山荘は私が中一のときに、初めて笹ヶ峰に登ったときにとまった山小屋です。その当時も今も建物は変わってないそうですが、管理人さんだけは以前の管理人さんが数年前に山を下りられたとか・・。
丸山荘には9時47分着でした。
丁度、笹ヶ峰山頂の上から朝日が射してきて、逆光になって写真が撮りにくかったです。
小屋の前にはトタン板などがあちこちに飛んでいて、どうやらそれは前々日に吹いた春一番のせいで飛んだものらしいです。周囲を防風林みたいな大きな針葉樹に囲まれた丸山荘ですが、かなりの風邪が吹いたと見えます。
丸山荘のシャクナゲには花芽がしっかりとついていて、春が楽しみです。
丸山荘で10分ほど休憩して、10時に出発します。
私たちが出ようとする直前に高知からの7,8人のパーティーの方と単独の若い男性が入れ替わりでやってきました。
丸山荘の直ぐ上はちょっとした平らな草っ原になっていて、そこはかつて、スキー場だったとのことです。
今では笹ヶ峰でスキーをするという話は聞きませんが、丸山荘自体が昔はスキー宿だったとか・・。
このスキー場跡地からも、針葉樹の間から、石鎚方面が綺麗に見えました。
標高1500を越えるので、ダケカンバの赤い幹が目に付くようになります。
S君の話では去年はこの付近は1mほどの積雪でラッセルしなければならなかったとのこと。
それが今年はほんの少し積もっているだけです。
ルートは夏道を辿るのですが、ところどころ凍っていて危ないので、途中でアイゼンをつけます。
Tさんは丸山荘ですでにアイゼンを装着しています。実を言うと、アイゼンをつけるのは私は学生時代以来のことです。そのぐらい、冬の高山は最近は登ってないということですね。
アイゼンをつけると、キックステップを切ったりする必要がないので、歩きがぐっと楽になります。
標高1700ぐらいになると、森林限界を越えて、辺りは笹原になります。
たまにこんな雪田の小さいのがありますが、大部分の面積は笹が見えていて、春山といってもいいでしょう。
やがて、高度をだいぶん稼いだと見え、石鎚とそう変わらない高さになってきました。
沓掛山はとうに眼下にみえるようになっています。
少しでも冬の山らしく見せるために、雪田越しに石鎚を撮影します(^_^;
単独の男性が寒風山から歩いてこられ、S君がルート情報を交換しています。