アルプスから帰ってから10日ほど経とうかという頃、山友達のTさんから電話をいただきました。ヒメユリが見頃らしいので、見に行きませんかというお誘いでした。
ヒメユリは高知のカルスト高原に咲くのですが、2年前に行ったときは8月半ばだったので、とっくに咲き終わっていて、代わりにコオニユリが咲き誇っていたのです。そしてその直ぐ後に阿蘇にドライブに行ったら、阿蘇の山野草のお店で、阿蘇には黄色いヒメユリも咲くと言われてびっくりしたのでした。
でも、私は黄色どころか赤いヒメユリも実物は見たことがなかったのです。画像で見ると、派手な朱赤をしていて、私の好みではなさそうかなとも思えたのですが、実物はとっても可愛いユリでした。
草丈は50センチぐらいから大きいものだと80センチほどあるようです。
花径は4センチぐらいでしょうか。朱赤のとても目を惹く花ですが、花は小ぶりで愛らしいです。
草原の中に真っ直ぐ背筋を伸ばしてしゃんと立っていました。
近付いて見ると、花弁には褐色の斑点があって、シベの葯も花弁と同じ朱赤をしています。
ユリのシベの葯はたいていこんな朱赤とかもう少しくすんだ赤色をしていますが、花弁の色と葯の色がまったく同じというユリは初めて見たように思います。
ヒメユリとハンカイソウが並んで咲いているところもありました。
ハンカイソウは普通はもっと大きくて草丈が2m近いのも多いのですが、このハンカイソウは小さめです。
このカルスト高原に、以前はもっと多くのヒメユリが咲いていたらしいのですが、今はぽつぽつという感じで咲いています。
こんなに目立つ色ですし、生け花にぴったりみたいな花なので、手折られることも多いのだろうと思います。
こんなに草がびっしり生えていても、その中が居心地が良いのでしょうね。
後ろの石は石灰岩です。
今まで、画像で見た印象からはヒメユリという名前がしっくり来なかったのですが、実物を見ると、ヒメユリと名づけられたことが直ぐに納得できました。