その日の目的は双六と三俣蓮華へのピストンだったのですが、三連の山頂から三俣小屋の赤い屋根がちらっと見えました。三俣小屋には数年前にも行ってますが、ここは確かサイフォンで淹れてくれる美味しいコーヒーとケーキが名物で、欲張りな気持ちが出てきました。
それなら早く山頂を後にすればよいものを山頂で親切な男の方が、写真を撮ってあげますよと言ってくださったりして、記念に何枚も撮影したりします。
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↑眼下に三俣小屋が見える場所がありました。
鷲羽への登りに差し掛かるすぐ手前に赤屋根の小屋が見えています。
2012年に双六小屋から鷲羽にピストンしようと目指したのですが、三俣小屋で土砂降りの雨になってしまい、なくなく三俣小屋の美味しいコーヒーだけ飲んで引き返したという苦い思い出があります。
その時の記録はこちらです。
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この日は素晴らしい展望で、薬師岳の手前に広がっている小高い台地上の場所が雲ノ平だと教えていただきました。
良く見ると、屋根が銀色に光っている建物があって、それが雲ノ平小屋だということです。
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トリミングしてみました。
薬師の手前に小さな小屋が見えていますね。
雲ノ平にはまだ行ったことがありませんが、黒部五郎にしても雲ノ平にしても、ここ三俣蓮華まで来たらほんの一歩きの距離のようです。
時間さえあったらな~と、いつも思いはそこに行きつきます。
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最後にもう一度、山頂から槍を撮影したら、三俣峠に下ることにします。
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12時45分、下り始めます。
眼下に双六小屋へと向かう巻き道も見えています。
ここからの下りはちょっとした激下りで、登りに使うときつそうな道でした。
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ほぼ三俣峠まで下ってきました。
上に見えているのが山頂方面で、登りの方が1人見えています。
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12時58分、三俣峠まで下ってきました。
道標の根元に「大町」と書いてあるのが意外でした。そう、ここは大町市なんですね。
三俣蓮華岳は岐阜、長野、富山の境界になっていて、私たちの感覚ではずいぶん西のほうに位置するという感覚ですが、山頂から少し東に下った三俣峠は完全に長野側なんですね。
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嬉しいことに三俣峠辺りではまだチングルマが咲いているのを見られました。
この山行では綿毛しか見られないかな~と諦めていたのですが、嬉しい誤算でした。
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峠からは鷲羽を正面に見ながら歩きます。
2012年には鷲羽がどこにあるかもわからないまま、雨の中を歩いたのでした。
途中ですれ違った方に、三俣小屋はもうすぎそこですよと言っていただいたのですが、なかなか姿が見えません。そうこうするうちに、Rさんから「帰りもかなりの時間がかかりそうなので、ここいらで引き返しますか?」との提案がありました。
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小屋まではあと5分ほどの下りだと思うのですが、帰りの時間を考えるとコーヒーとケーキを頂いている時間はないかもしれないな~。
双六小屋の方からは夕食が5時からなので4時ぐらいには帰ってきてくださいと言われていたこともあって、ここで引き返すことを決断しました。
Uターンしたのは13時16分のことでした。
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今、下ってきたばかりの道を登り返します。
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13時35分、三俣峠まで引き返してきました。
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この頃には、朝から晴天続きだった空も、双六~三俣蓮華の稜線にガスが流れ始めました。
青空だった時刻に稜線伝いの道を歩いておいて正解でした。
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とはいっても槍方面はまだまだ綺麗に見えています。
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今からぐるりと歩いていく巻道が目の前によく見えていて、後30分ぐらい歩くと雪渓から流れる小さな沢を渡る箇所がいくつかようです。
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巻道の山側にはヨツバシオガマがたくさん咲いていて、この時期でもそうなのですから、8月初めごろはずいぶん花の多い場所なんでしょうね。
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ミネズオウの葉の中に咲いているのはコケモモの花?
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雪渓から流れ出る沢を渡るところに差し掛かったら、初々しいミヤマダイコンソウが咲いていました。
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水が滴っているところにはミヤマガラシの黄色い花。
これもずいぶん久しぶりで見ました。
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これも久しぶりで見かけたクロクモソウですが、まだ咲いたばかりです。
ちょっと前まで雪渓だった場所だからですね。
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真っ白い花の群生が見えて、最初は何かと思ったらモミジカラマツの群生でした。
この頃にも、双六方面から歩いてくる方何組かとすれ違いました。
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ハクサンフウロもまだまだ綺麗です。
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ガレ場を雪解け水がちょろちょろと流れています。
Rさんは私よりも暑がりのようで、冷たい水にタオルを浸して首に巻いているようです。
私はそこまで暑がりでないのと、ガスが出始めて気温が下がると思ったので、顔を洗うだけにします。
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良く見るとシナノキンバイまで咲いていました。
シナノキンバイにしては花が小さいように思いましたが、葉がシナノキンバイですね。
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意識してなかったのですが、シラタマノキの花まで撮影していました。
小さな沢をいくつか渡った後、巻道は登りに差し掛かりました。帰りは下りと思い込んでいたので、この登りが結構きつかったです。以前、歩いた時に、こんな登り返しがあったっけ?と思ってしまいました(^_^;
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思いがけないきつい登りの後、ようやう巻き道分岐のところまでたどり着きました。
朝はここから稜線方面に登って行ったので、ここから先は朝にも歩いた道です。
時刻は15時19分です。この調子なら15時半ぐらいには小屋に着きそうですね。
分岐から小屋に下る途中にスマホの電波が通じる場所があるので、スマホの機内モードをオフにして下ります。
Rさんはご主人が無事に穂高岳山荘に着いているかどうか気がかりなようですが、何とか連絡が取れたようです。
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双六小屋がすぐ見えるところまで下ってきました。
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15時40分、双六小屋に帰ってきました。
やれやれ・・・三俣小屋のコーヒーを飲みそびれたので、双六小屋のコーヒーを淹れてもらうことにしました。
懐かしい談話室で山の雑誌など見ながらコーヒーを頂くと、体も落ち着きました。
夕食時にはこの日は赤ワインを頂きました。
部屋は以前も泊まった部屋で、女性ばかりの部屋です。
三重から来たという女性2人と話が弾みましたが、裏銀座から連日10時間の行程を歩かれてきた女性と娘さんのお話しなど、女性ばかりで興味深い話を聞くことができました。
ただ、消灯がLEDになってから9時になったそうで、部屋がいつまでも明るすぎて寝つきが悪いのがちょっと困りましたが・・。お喋りが弾んで折角のワインの酔いが醒めたというのもあるかも(^_^;まぁ、山小屋もいろいろな意味で変化がありますね。