梶ヶ森で秋を満期地、その8、アサマリンドウ

山荘からものの100mも下らないところに、林道が咲いていたのを、来るときに見かけていた。帰りによく見ようということになっていたのだが、車を止めて観察すると・・・・・。

なんと、普通のオヤマリンドウだとばかり思っていたそのリンドウたちはすべてアサマリンドウだったのだ。こんなに山荘の近くに咲いていたのに、山荘の方もご存じなかったらしい。

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ここのアサマリンドウは岩についているので、どれも株は小さくて味わいがある。

花冠の中を少し覗き込み気味に撮影すると内側は白くなっていて、そこにブルーのストライプが走っていて、オシャレでさわやかな花だ。オヤマリンドウに比べると花冠がほっそりとしていて、控えめな印象を受ける。そこが楚々としていて、野草好きにはたまらないのかも知れない。

Dsc00699_1 ピンボケで失敗画像だけど、こんな岩場に咲いているということを示すためにアップしてみた。

草姿のうち花の大きさが5分の4ほども占めている。全体が小さいのだから花も小さくなるかというと、そうではないところがなんとも不思議だ。

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中には花つきのよい株もあるけど、残念ながら花が閉じている。

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岩肌の上のほうで他の樹木などと一緒に岩に張り付いている。

岩だから乾燥しているかと思うが、苔蒸しているところをみると案外、水分が岩肌からにじみ出ているのかもしれない。

検索するとガスが漂うような山地に自生とある。県内のアサマリンドウの咲く山がその条件を満たしているかどうかは、わからないが、確かに普通のリンドウのように乾いた草原には生えないみたいだ。

Dsc00643_1 登りの時に見かけた花だけど、アップを忘れていた、キバナアキギリ。

シソ科の黄色い花は珍しい。

そういえば、サルビアにヤメンシスイエローという黄色いチェリーセージがある。しかし、シソ科の仲間といえば、紫色の系統が多いものだ。

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花にはまだ少し早かったが、シソ科独特の花穂を上げていたナギナタコウジュ。ナギナタコウジュは花穂の片側だけに花を咲かせるので、すぐにそれとわかる。

このナギナタコウジュを撮影したあとはRさんのデジカメのバッテリーがなくなったこともあり、時間は早かったが、たくさんの野草に会えたことに感謝しながら、一路、土佐路をあとにしたのだった。

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