寒風山は標高1763mですから登山口からは約600mの高度差です。普通に登れば往復5時間もあれば良いし、道もはっきりしているので、初心者の方や気軽に山を楽しみたい人にはぴったりなのだとか・・。
この日、同行したTさんは、膝の手術をされていて長歩きは出来ないのと、Kさんも久々の山歩きということで、花の撮影をゆっくり楽しみたい私と、3人ともゆっくり歩きましょうというという点で、ありがたいことに一致しています。
中でも約半年ぶりの高山というKさんに最初はトップを歩いていただきました。彼女のペースに合わせましょうということです。
寒風山は最初が急登になっているのですが、花も咲いていて撮影をしながらのペースなので、それほどしんどくもありません。
所々でツルリンドウが咲いていますが、中に綺麗なブルーの花が見れました。やっぱりツルリンドウはこのブルーが最高です。
低山でもよく目にするシロヨメナです。秋はほんとにキク科の花とシソ科の花が多いですね。
花がよく開いていました。この株で草丈が10センチほどです。
紫色のこの花は?一年ぶりに見るノダケの蕾でした。セリ科エドノシシウド属。渋い紫色はなんともシックな色合いです。
ツルニンジンの大きな花が咲いていましたが、画像がピンぼけになりました。しかし、株は多くなくて、2株しか気付きませんでした。香川や徳島の標高1000mぐらいでは、ほんとによく見る花ですが・・。
樹林の中に笹が生い茂っているような、そんな林の中の道ですが、木陰なので、心配していたほど暑くはありません。
オオマルバノテンニンソウらしい葉を見かけ始めたと思ったら、花が咲いていました。
去年の10月の梶ガ森で見て以来です。名のとおり、テンニンソウの葉っぱよりかなり丸い葉っぱをしています。
シロヨメナとオオマルバノテンニンソウが一緒に咲いています。この付近では所々で、こんな具合に展望が開けてきました。
しかし、桑瀬峠まででこの日はなんと3度もヘビに出会いました。9月はヘビが多い月でしょうか?
道はジグザグに切ってあり、何回も右へ左へとカーブしますが、そのうちに上を見ると稜線が近づいてことがわかります。
やがてはっきりと稜線が見え、桑瀬峠が近くなったことに気付きました。
9時30分、桑瀬峠に到着です。途中、2組のご夫婦に抜かれました。何しろ花を見ると、3人で撮影するので、超スローペースです。Kさんはご主人と歩くと撮影などとんでもない、速いペースで歩くので疲れるけど、このぐらいのペースなら楽だそうです。
桑瀬峠は風がよく吹きぬける場所になっているらしく、座っていると肌寒さを感じるほど。しかし、樹林帯の登りで汗をかいたので、上に羽織っていた長袖シャツを脱いで半袖のTシャツになりました。
↑画像は桑瀬峠から見える伊予富士です。しかし、海側から絶えずガスが湧くので、ガスの中に消えたり、また姿を現したりを繰り返します。
桑瀬峠に立っている道標です、高度的には丁度、登山口と寒風山山頂の中間地点です。また桑瀬峠から西に1時間20分で伊予富士に、東に行っても1時間20分で寒風山に着きます。
昔は伊予と土佐を結ぶ峠道だったそうです。