集落沿いに車を走らせると大きな銀杏の木があって、道はヘアピンカーブになっています。道路上にはたくさんの銀杏の実が落ちていて独特の匂いが漂っています。実を拾いたいと思ったのですが、帰りにしようと思っていたら、帰りには誰かが拾ったか、残ってなかったのです。残念。
この大銀杏を越えるとその先にはもう民家はなくて、鬱蒼とした森の中の車道を登ります。
杉の植林の中の車道をしばらく登ると、やがて道沿いにアケボノソウがたくさん見られます。
ずっと下の集落よりまだ下に、アケボノソウを1株見たのですが、多分上に行けばいくらでも咲いているはずと思い、車は停めませんでした。
薄暗い場所ですが、それでも画像いのアケボノソウには日が当たっていますから、まったくの日陰には生えないようですね。
先週、香川の山で見たアケボノソウよりも黒の斑点がくっきりとしていて花は小さめで、なかなかの美人さんです。草丈は80センチぐらいでしょうか。
アケボノソウの花の模様があまりに見事なので、いつもそればかりに気を取られがちですが、この日は全体の姿を見やすい位置だったので、しっかりと見てみます。
そして上下の枝の関係は丁度90度回転した位置についているのです。
全体の姿です。真っ直ぐな枝が規則正しく出ていて、花弁のっ科学的な模様といい、ずいぶん理知的な感じを受けました。花が理知的というのも何かおかしい言い方ですが・・。
アキノキリンソウは低山から高山まで語句普通の花ですが、ここでもたくさん見ました。
麓ではまだ花が咲いていたマツカゼソウは、5合目以上のここでは実になっています。
楽しみにしていたタカネハンショウヅルの花はたった一輪が咲き残っていただけでした。それもあまり綺麗な個体ではありませんでした。
ピンクや白い花が去年は見られたのですが、今年のタカネハンショウヅルは咲きあがるのが早かったようです。
ツルニンジンも去年より花の数が少ないのは時期が遅かったからのようです。
高知のツルニンジンは香川のものより花冠の長さが短くて可愛い花でした。
黒っぽい縞模様の入った面白い実です。
去年、この山を訪れたのは10月4日でした。一週間違うと秋の花も見頃から終盤へと移り変わっているということですね。
去年は咲いていたキバナアキギリは一輪も見かけませんでした。