一週間ほど前にユキワリイチゲの様子を見てきたばかりですが、先週末からかなり春めいた日々が続きました。そろそろ、花数も増えているだろうと思い、午後から山里に偵察に行こうと決めました。
ユキワリイチゲを撮影するなら、ある程度気温があって、しかも午前中に晴れた日を選びます。昼過ぎに、たまたま山友達のTさんから電話がありました。今日は仕事がお休みなのだそうです。ならばご一緒にというわけで、Tさんを誘いました。
ユキワリイチゲの咲いている場所に行く途中、アワコバイモが咲く場所があります。
先週も、念入りにアワコバイモの姿を探しましたが、先週はどうにも見つけることが出来ませんでした。
たった一週間でアワコバイモが芽吹いているはずもないだろうと、あまり期待せずに、それでもしげしげと眺めます。場所はわかっていて、アワコバイモは多年草ですから、とにかく目を凝らします。ここで咲くアワコバイモは葉が茶色なので、特に落ち葉や枯葉の色と混じって、かなり大きくなって咲いている株でも、目が慣れないと見つけられません。
2分近く眺めて、ようやく見つけました。
↑画像です。
いつもはもっと咲きあがった姿を見るのですが、アワコバイモはエラが張った顔が特徴です。
ところが今日見た花はまだ蕾だったからか、すんあんりと面長の顔をしています。色も気のせいか色白で、いつも見ているコとちょっと違って見えました。草丈はわずか7,8センチというところでしょうか。
私が知っている自生地は香川では4箇所です。
ここもユキワリイチゲが咲きますが、最近ではアワコバイモのほうが多くなってきました。
そして、ここの花はすでにエラが張ったアワコバイモ独特の形をしていました。全身が茶褐色で、ほんとに「そこに咲いてますよ」と言われても、「どこ?」と言う人が多いです。愛媛の某所で咲くアワコバイモはそれでも葉っぱが緑色なので、目に付きやすいです。
周囲には種が落ちて、アワコバイモの1年目だか2年目の芽吹きの姿である一枚葉がいっぱい出てきています。これが3年か4年後には成株となって、花を咲かせるわけですね。
途中の車道の縁には、今年初めて見るフキノトウも見つけました。例年ですと2月にはどこかで見ますから、今年は随分遅い発見ですね。