春の兆し@高知、その5、サカワサイシン
山道はだいたい最初が急登というケースが多いのですが、このときもまったくそのとおりで、最初の登りがちょっとこたえます。何しろ二ヶ月間、山歩きをさぼった罰ですね。
登っていると、暑くて暑くて、先ず最初に頭の毛糸の帽子を脱いでしまいました。前日に市内の低山に登ったときでさえ、4枚来ていても暑くはなく、むしろ寒かったのにな~と、思い、高知の暖かさをまたまた実感しました。
あまり良い画像ではないですが、ノギランだかネバリノギランだかの咲き後です。
花の時期ならば区別がつくと思うのです。しかし、今の時期は判別が難しいですね。
日当たりが良い場所なので、たぶん普通のリンドウでしょう。
途中で、あまり暑いので、皆で一番上に来ていたシャツを脱ぎます。
Nさんはずいぶん薄着で、シャツを脱ぐと、薄手の綿のトレーナーです。私はといえば、ババシャツの上にカシミアセーターですが、登っていると、この二枚でも非常に暑いのです。香川の山はこの時期は低山でもこんな薄着では登れません。
地上部はほぼ枯れてしまったかのように見えますが、こうして来年の新芽をすでにつけているわけですね。
登り始めからコウヤボウキの綿毛がよく目に付いています。これも同じような綿毛ですが、こちらはコウヤボウキではなくセンボンヤリの秋の閉鎖花の綿毛です。
ぼつぼつ稜線が近くなったようで、南方面の山々が見えてきました。
直ぐ向こうの山並みの奥に見えるのは、もしかしたら播蛇が森かもしれませんね。
後方から単独行の男の人が追いついてきたと思ったら、「これ落としませんでしたか?」と・・・。見ると、私の毛糸の帽子ではありませんか・・。いったい、どこで落としたんでしょう??私の後ろはTさんが歩いているので、落とせば気づくはず・・。そして、その前から眼鏡がないな~と思っていたら、帽子に絡まっていたのでした。やれやれ・・・眼鏡がないと地図などが見えず困るところでした(^。^;)
Nさんは1月にすでに4度登っているだけあって、歩くペースは速いです。Tさんはともかく、私は全然登ってないので、ゆっくり歩いてくださるようお願いしてあるのです(^。^;)
香川の山でもおなじみのツルシキミが出てきました。花はまだですが、蕾はすでについています。
サイシンの仲間は場所によって固有のものが多く、ここのは佐川町で最初に見つかったのでサカワサイシンというらしいです。
葉っぱが小さかったりなど、充実してない株が多くて、なかなか花が見つかりません。
ようやく花が咲いている株がありましたが、葉っぱはかじられているし、花も一部がかじられていました。
花は葉っぱの向かって右に見えているのがそうですが、非常に地味で落ち葉と同じ色なので、わかりにくいかと思います。ミヤコアオイの花と同様に花の付け根がぎゅっとくびれているのが特徴とか・・。
香川や愛媛ではクロフネサイシンというのが咲きますが、こちらは速くとも3月末とか4月初めでないと咲いていません。高知は暖かいので、こんなに早いのでしょうね。
いつも良く見かけるミヤマウズラがここ高知の山にもあると知って、ちょっとうれしくなりました。
先ほどからピンクや白のコウヤボウキの綿毛をたくさん見かけるのですが、これはまた飛び切りピンクの濃い綿毛で綺麗でした。
keitann様 サカワサイシンなる固有種の臨場感のある姿を拝見しました。
虫に葉をかじられた姿は貴重ですね。
却ってこういう写真のほうが見て想像できて面白いと感じてしまいました。
センボンヤリ、ミヤマウズラ、コウヤボウキ・・・・どれも拝見して、嬉しい姿ですね。
投稿: ぶちょうほう | 2008-02-02 11:42
ぶちょうほう様、こんばんは。
コメントをたくさんいただいて、ほんとにありがとうございます。
サカワサイシンは私もつい最近知ったばかりの植物でした。
このときも被写体として適当な株がなかなか見つからず、Nさんなどは後でこっときれいな固体があるかも知れないと撮影は見合わせたのですが、結局、この付近でしか見られませんでした。
周遊コースですと見つけたときに撮影しないと、チャンスは二度あるかどうかわかりません。
普通、この仲間はもっと日陰に咲くように思いますが、このときは陽射しのあるところで咲いていて、そこがいかにも南国に自生する植物というイメージを受けました。
センボンヤリ、コウヤボウキ、ミヤマウズラは全国区の植物ですね。
投稿: keitann | 2008-02-02 18:19
高知に住んでいるMINORUといいます。高知に来ていただいてありがとうございます。時折見させていただいております。サカワサイシンですがわたしの見たサカワサイシンは4月の終わりごろ花をつけていたと思います。HPのサカワサイシンはナンカイアオイではないかと思うのですが、いかがでしょうか。今日私たちもシコクバイカオウレンを見に行ってました。そちらのほうではスハマソウもあるそうですね。去年岡山でセツブンソウを見た折にスハマソウも咲いていたのですが、写真がうまく撮れませんでした。高知のほうにはないみたいなので、今年は高松のほうに探しに行こうと思っています。
投稿: MINORU | 2008-02-10 22:04
MINORUさん、はじめまして。
高知は食べ物も美味しく温かく、花は多いしで、良いところですね。
サカワサイシンについてのご教示、ありがとうございます。このときは高知の方と一緒で、サカワサイシンと教えていただいたので、そのまま鵜呑みしてしまいました。
私の図鑑やレッドデータプランツという手持ちの図鑑にも画像が載っていないので、ネットで確認しました。
牧野植物園で撮影したというサカワサイシンの葉の画像がありましたが、なるほど、少し違っているようにも思います。
一方、ナンカイアオイというのもネットを検索すると、あまり似てないような画像も出てきたりで、直ぐに判別しにくいようです。もう少し時間をかけて、考えてみますね。
スハマソウは香川に自生するものはケスハマソウというそうです。阿讃山脈などでもたまに見かけます。低山にも自生します。
岡山にもケスハマソウは咲くそうですが、ほとんどが白花だそうです。香川ではピンクのケスハマソウも咲きますよ。
投稿: keitann | 2008-02-11 00:17
サカワサイシンを気になっていて蘭ちゃんに調べてもらっていました。そうしたら昨日高知で写真撮影したのにナンカイカンアオイと名をつけていました。
横倉で写したのは鮮明ではなかったデスガどうもサカワサイシンよりナンカイカンアオイのように思いますが・・・きっちり見ていなかったのでどうも申し訳ないです。
投稿: 流れ星☆彡 | 2008-02-15 14:13
流れ星さん、こんばんは。
今日は結局、足摺には行かず、牧野植物園を見てきました。
阿讃山脈を越えて下道を帰ってきたら、雪がちらついていて、やはり南国高知との差は大きいですね。
ところで、先ほど蘭ちゃんのHP見てきました。やはりナンカイアオイでしたか。彼女のバックはしっかりしているので、間違いないでしょうね。ということは彼女の掲示板に今までサカワサイシンとして貼られていたのはすべてナンカイアオイだったということでしょうか。
この仲間も難しいですね。私がはっきりわかるのは、地元で見られるクロフネサイシンとミヤコアオイぐらいでしょうか。
私ももう少し花の画像をしっかり撮影しておくべきだったと反省しています。
投稿: keitann | 2008-02-15 22:17