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2008-02-01

春の兆し@高知、その6、素晴らしい展望

稜線に出ると、吹く風が幾分涼しくて、歩くのは楽です。

それにしても厳冬期の1月末に、風が吹いてきて心地よいと感じるなんて、信じられませんね。

間もなく鎖場が現れました。一眼カメラのほうはさすがにここでバッグにしまいこみます。岩場にでもぶつけたら大変ですから・・。

P1262677

岩場をある程度登って、南を見下ろすとこんな眺めです。

下の川までは標高差500m以上はありそうです。川と山のふもとの棚田がはっきりと手に取るように見えます。標高700mちょっとでこれだけの展望があるなんて面白いです。

P1262675 南西の方角を見たところです。四国はどこを見ても山また山だということがよくわかります。

P1262673面白そうな岩場で、こんなところには変わった植物が生えるのですが、何しろ下は断崖絶壁ですから、近づくことができません。

P1262678 なおも進むと、岩の上に何か針葉樹の大木が生えていて、枝越しに絶景の眺めが見えます。

枝の間から見える町並みは方角からすると越知町のほうでしょうか。

遠くには太平洋が見え、室戸岬方面まで見ることができました。素晴らしい展望です。

P1262679turugi_houmenn こちらは東ですが、画像には写ってませんけど、肉眼では剣山系の真白い山々も眺めることができました。

P1262683 一方、北に目をやれば、石鎚山系が驚くほど近くに見えます。

石鎚山系の山々は愛媛と高知の県境になっていますから、驚くことはないのですが、高知側からこれほど近いとは、意外でした。

手前の緑の山はいのや仁淀川付近の山ですが、その向こうに真っ白になっているのは伊予富士ではないかと思います。

P1262684 山頂に鉄塔が立っているのは中津明神山といって、雪は積もってなくともこれで標高が1500あります。

山頂まで車で行ける山なのだそうです。

右後方に見えるのは石鎚山系には間違いないのですが・・。

P1262687 このドーム型は恰好から見て筒上山だと思います。

となると右側が手箱山でしょうか。

それにしても筒上山の西側の尾根は急です。あれを二年前に登ったのが、こうしてみると信じられませんね。

P1262689 再び歩き始めます。山道はこの辺では稜線の北側を通っていりますが、北に回ると、風がすごく冷たいのです。また、稜線の南側を通っている部分では、生暖かい風が吹きます。黒潮のせいでしょうね。

稜線の北と南でこれほど吹く風の冷たさが違うというのは初めての経験でした。

実際、北側を通っているときは、こんなつららがあちこちに残っています。

P1262691 リンドウの咲き後がたくさんあります。こんな冷たい風が吹く岩場に咲くのはアサマリンドウで間違いないでしょう。

P1262695 再び展望が素晴らしい場所へと出てきました。

棚田が見事に見えます。

P1262697 再び岩場のような場所を通過します。

山道のわきに、淡くピンク色が見えました。山ラッキョウの咲き後ですね。

P1262698 ガイドブック中に記載がある兜嶽というところに着いたようです。コースタイムでは40分かかるとありますが、13時13分着。40分のところを70分がかりで来ているわけです(^。^;)

P1262699 小さな祠があって、ちゃんと注連縄らしきものが張飾られています。

P1262701 稜線の北側の岩場にかなり大きなユズリハの木が生えていました。根はたぶん岩に伸びているのだと思いますが、よく栄養が摂れるものです。感心しました。

ユズリハの下に広がるのは仁淀川町の眺めです。

下のほうにかすかに見える川はもちろん、清流、仁淀川です。

コメント

こんばんは。
眼下に見える棚田がとても綺麗ですね。こういう景色を実際に見てみたいものです。

多摩NTの住人さま、こんばんは。
この日は天候もよく、暖かくて、ほんとに山登り日和でしたよ。
横倉山はファミリーで歩ける山と書いてましたが、私たちが登ったコースは鎖場などもあって、普通のハイキング気分ではちょっと無理かも知れません。
でも、それだけに、展望は最高でした。

生まれ故郷に県民の歌があるのですが、「岐阜は木の国、山の国」となっていて、私のふるさとも山の中でしたから、いかにも山で囲まれたところだと子供の頃から納得していました。でも、実家の近くの山からは御嶽山や中央アルプスも見えるのですが名古屋のセントラルタワーも見えるのですよ。
keitannさんの画像を見て、四国は果てしなく山、山、山ばっかりだなあとあらためて思います。電車旅行をして、「思えば遠くに来たもんだ」と歌いたくなったのを覚えていますから。
でも反対に、なんとなく山頂から眺めた景色が実家の近くの山から眺めた景色と似ていて、四国が近いような気もするのです。
住んでいる人には不便かもしれないけれど残していってほしい景色ですね。

keitann様 こんにちは
山の頂からの鳥瞰が素敵ですね。
小生は、棚田の曲線模様を面白く拝見しました。
「兜嶽」を「カ・ム・ト・ダ・キ」と読むのも面白いですね。
筒上山とされたドーム型は魅力的ですね。

noiさん、こんにちは。
noiさんのご実家方面、2度ばかりドライブで通りましたから、大体の感じはわかりますよ。
あの辺りも山また山ですよね。しかし、アルプス方面に登っても、案外と町から近い山だな~というのが私の感想です。

四国の山は標高こそ低いですが、山が深いので登山口にいたるまでが大変です。そして登った山からは、どちらを向いても山並みが見えます。(香川の山は別として)こんな小さな島に山の数だけはずいぶん多いのです。
山頂から見る眺めがnoiさんのご実家方面の山から見るのと似ているんですね。
山すそに棚田が広がり、小さな集落が点在し、川が蛇行して流れる光景は、いつ見てもほっとします。
高知や徳島のある程度奥まった山からは恐らくビルが見えることはないんじゃないでしょうか。
昔、北アルプスを幕営しながら縦走したときに、たぶん松本の街の灯が見えて、せっかく山に来たのにと、ちょっとがっかりしたものでした。昔の山は携帯もなかったし、下界とは断絶された世界でしたから・、怖くもありますが、それが魅力でした。

ぶちょうほうさ様、こんにちは。
高知はほんとに山の多いところで、ちょっと大きな平野部は高知平野ぐらいじゃないでしょうか。
足摺方面にドライブしたときも、道路の両側はは高くはないけど、山ばかりでした。
ですから棚田もあちこちにあるのです。
香川は四国の中ではまだ平野部が多い県で、平野の中に山が点在しているという感じですが、高知では山と山の狭間にわずかな平地があるという風に感じました。
この日はとてもよいお天気で、石鎚山系がよく見えたのに、パノラマ画像にすることを意識して撮影しなかったので、山の同定に苦労しています。私が石鎚山系のまだ一部にしか登ってないというのもありますね。
そんな中で筒上山だけは唯一登っている山で、しかもドーム型の特異な形をしているので、どこから見ても直ぐにそれとわかり、ありがたいです。
形も特異ですが、この稜線に咲く、ゴヨウツツジ、アケボノツツジ、ヒカゲツツジ、シャクナゲはほんとに見事ですよ。

ここのトップの写真。

ここにはね、けいちゃん 霧が立ち込めたときに行ってみたらいいと思います。
この岩のうえに佇んで「キリ」を吸う人影が見えるはずです。

そお、
白くて長い髪をなびかせて、ボロのキモノを着て杖を持った老人です。

あゆさん、こんちは。

霧が立ち込めたときに霞を食べている仙人さんでも現れるのかな~??
でも、これだけの高さがあると、転落したら怖いですね。
別に高所恐怖症ではないけど、あの岩の上には流石に立とうとは思わなかったですよ。
昨日も高知の最高気温は12℃なのに、香川は6℃。四国山地野北と南というだけなのに、気温がずいぶん違う・・・。
う・・・高知に行きたいな~。

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