晩秋の里山めぐり、その4、リンドウ
リンドウは山歩きをするものにとっては馴染み深い花です。
石鎚などの高山ですと9月にはリンドウやアサマリンドウなどが、早くも花を見せてくれます。
そのため、リンドウは秋の初めに咲く花と錯覚しがちでしたが、里山では11月も末になってまだ咲いているのですね。
秋の穏やかな陽射しの中で咲いたリンドウの花を見ていると、少し前までキキョウやリンドウがこうして普通に野山に咲くことを知らなかった頃を思い出します。
子供時代に父につれられて山には入っていましたが、それは蕨狩りやきのこ狩りなどのために入っていました。
5,6年前まで、近くの里山にキキョウが咲いているのを見て「誰がこんな場所にキキョウを植えたのだろう?」なんて思っていたぐらいです。
それが山を何度も歩くうちに、キキョウもオミナエシも、思ったより自生の花がよく咲いているのですね。
それでも、リンドウの花だけは里山ではあまり会えず、うんと以前に一度見かけたぐらいでした。
それが、去年、自生のリンドウを見ることが出来て、こんな場所にと感激しました。
リンドウの花の手前に、ちょうど、サルトリイバラの実が赤く色付いています。
4月には地味な花を咲かせたサルトリイバラが、11月も末になると、真っ赤な実をつけます。
取り合わせが、素晴らしかったです。
あの黄色い花がこんな風になるんですね。
花柄はずいぶん細くて、繊細な花ですが、意外としゃんと立っています。
コウヤボウキは今年はどこの山も花が少なめのようですが、先初めが遅かったようで、まだまだ綺麗に咲いている株も見かけました。
こんにちは。
山の中で自生のリンドウを見るのは嬉しいでしょうね。
ずいぶん遅くまで咲いているんですね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2010-12-01 13:00
多摩NTの住人様、こんばんは。
リンドウは高山ではそれほど珍しくはないですが、なんでもない低山で見かけることは、今ではまず滅多とないことでしょうね。
それだけに低山で見ると喜びが大きいです。
我が家で育てているササバリンドウというのも、ついこの前、咲いたばかりです。
ほんとは晩秋の花なんでしょうね。
投稿: keitann | 2010-12-01 23:06