初秋の高越山、その4、ツルニンジン
奥宮から下りたところで、ツルニンジンの開花した花が1つだけ見られました。
毎年、8月末ごろになると、香川の標高1000mでも咲き始めるので、標高の同じぐらいの徳島の山なら、似たような時期に咲くはずですね。
まだ咲きあがったばかりなのか、色が淡いです。
模様はいろいろあって、香川で見かけるツルニンジンとちょっと違う模様です。秋に咲く花は色も模様もシックな花が多いですね~。
そろそろ帰らないと、お寺で待ってくれているSさんが心配されているに違いありません。帰りは少し別の道を通って帰りました。二度目なので、なんとなく地理も飲み込めてきたようです。
帰り道に取ったコースは途中で鎖場はありますが、ずいぶん近道でした。
お寺に着くと、Sさんが帰りが遅い私たちを心配して待っていてくれました。
すでに13時近いので、お寺の方に挨拶して、そろそろ帰路につくことにしました。
帰り道は去年、往路で利用した車道を歩きます。
このルートはクサアジサイが多いです。
8月半ばに県内の散策で見かけたクサアジサイは、撮影を失敗したので、再び撮影のチャンスがあったのは嬉しいことでした。
クサアジサイは標高1000m付近でよく見かけます。ヤマアジサイが6月~7月に咲くのに対して、クサアジサイは少し遅く8月に開花します。
栽培している人に聞いた話では、ヤマアジサイより育てるのも難しいとのことです。山地では、普通に咲いている花なのですが・・。
そういえば、山頂の直ぐ下で、何かが咲いた株を見かけていて、何だったかな?と考えても思い出せなかったのが、このキツリフネの株でした。
ツリフネソウは花が面白い形をしていて、花にばかり目を奪われるのか、どうも葉っぱや他のところを良く見てないようです。反省・・・。
キツリフネもこの前行った四国カルストで、あまり生まぬ撮影できてなくて残念に思っていたら、ここでは群生していました。
綺麗な固体を選り取りみどりで撮影できます。
しかし、ここでもどちらかというと花はすでに終盤といった感じでした。
同じく黄色い花で、ミゾホオズキです。これも案外、あちこちで見かける花です。
サラシナショウマもそろそろ花穂を上げてきていますが、花は9月末ぐらいの開花でしょうか。
去年もほんの少しだけ咲いていたタカクマヒキオコシが今年もちょっぴりだけ咲いていた。
来年は少し時期を遅らせて来るのも良いかもしれません。
ゆっくりと20分ほど歩いて、駐車場まで帰ってきました。
あとはまた車で走りながら、所々でとまっての散策です。
四国で見かけるキバナアキギリは赤い斑点入りです。ミツバコトジソウという名もあるようですが、私がお尋ねした植物の会の方のお話では、キバナアキギリでよいのでは?ということでした。
まだまだ花が綺麗に咲いているクルマバナ・・。
上を見ると、ゴヨウアケビでしょうか、もう実がなっています。全部で10個あまりの実がぶら下がってましたが、道沿いなので、早くなくなるかも・・。
登りでは花が濡れていてあまり綺麗ではなくて、帰りに撮影しようと思っていたシギンカラマツです。
だいぶん乾燥して、花弁の繊細な感じがわかるようになりました。
草丈は60センチほどでしょうか。
行き道では見つけることができなかったツルニンジンの花が咲いています。
行きには咲いてなかったのかも知れませんね。
展望が開けてる場所では、行き道では全然見えなかった遠くの山々が、帰りには見えていました。
真正面の高い山が、少しわかりにくいですが、矢筈山方面です。
剣山方面は、やはりガスがかかっていて、見えませんでした。
これも行き道で見逃していたクサフジの花が綺麗な色で咲いています。
色の青いのが咲き初めで、色の紫色がかっているのが咲き進んだ花でしょうか。
去年はこれほど咲いてなかったように思います。綺麗な色に見とれました。
ここからは、ほぼ一直線に車で下りましたが、一箇所だけ、イワタバコが道端で見られる場所があったので、イワタバコを撮影しました。
去年は雨が多かったのでもっと株が多かったのが、日照りが続いた今年は、葉やけした株が多く、株数も少なかったようです。
麓でSさんと別れましたが、Sさんはまた同行したいと仰っていたので、また近いうちにご一緒するかも知れません。
それにしても8月末でも、秋の定番の花はすべてといってよいぐらい見ることができました。
やはり秋は山の上から降りて来るのですね。
クサフジ 実に良い色ですね。
広い庭でもあればガーデニングに使えそうですよ。
そういえば、、、
以前頂いたタネですね
トリガタハンショウヅル つるを伸ばしまくっています。
ホトトギスの開花は来年になりそうです。
投稿: 加納 | 2008-09-01 23:13
加納さん、こんにちは。
このクサフジは今の時期に咲くのと、山頂付近で咲いていたことから、日本の在来種のクサフジのようです。
最近はうちのような平野部では5月頃に咲く、ナヨクサフジという帰化植物がはびこっていて、川の土手一面に
咲いてたりするんですよ。
在来種のクサフジのほうは南アルプスの麓などでも見ましたけど、綺麗な色です。
そういえば、先週、ドライブで走った九重や阿蘇付近の山々でもこのクサフジがあちこちで咲いてて、車の窓から
目に飛び込んできました。マメ科ですから種採取は容易でしょうね。
トリガタハンショウヅル、うちでもツルを伸ばしまくりです。うちでは他にもタカネハンショウヅル、シロバナハンショウヅルの御三家もツルを伸ばしまくりなので、すごいことになってますよ。
でも、置き場所によっては全滅に近いところもあり、やっぱり置き場所って大事ですね。
投稿: keitann | 2008-09-02 10:59