桜花爛漫ロングドライブ、その2、シランとキシツツジとスミレ
のどかな道を走っていく先々に、ソメイヨシノが見事に咲いています。
しかし、徳島南部の低山には照葉樹林が多く、ヤマザクラは意外なほど少なかったのでした。
どんな低山や里山にも必ずと言って良いほどたくさんヤマザクラが咲く香川とは、ここでも雰囲気が異なることを感じました。
川辺に下るとキシツツジのピンクが目に留まりました。
キシツツジは実は3,4年前にも徳島の山地をドライブしていて、かなり上から見たことがあります。そのときは川辺に下ろうとしたのですが、下ることが出来ず、望遠レンズなども持ってないときで、撮影することが出来ず、悔しい思いをしたのでした。
でも、優しいピンクの色合いが今でも目に焼きついていました。
今回は、そのキシツツジを直ぐ目の前で見ることが出来て、ほんとに嬉しかったです。
名前の通り、小河川から渓流の岩上に生育するそうです。
川が増水したときは水の流れに浸かる事もあるでしょう。
兵庫以西の中国地方、四国、九州などに分布するそうです。
モチツツジと良く似ていますが葉が細く、それも水に浸かった時の抵抗を少なくするためでしょうか。
四国はツツジの種類がずいぶん多いそうで、山に登っていても、驚くほどの種類のツツジに出会いますが、このキシツツジも、個性的なツツジと言えそうです。
シランは去年も徳島の山の中で自生と思しき株を見ているのですが、あれは6月初旬でした。
でも、ここでは日当たりが良く温暖なせいか、もう咲き始めているのです。
あまり栄養状態が良いとは言えない場所なので、草丈は低かったですが、花は株に似合わず大きな花でした。
庭植えされることの多いランで、かく言う我が家にもシランはたくさん咲くので、シランに野生のものがあるとはつい3年ほど前まで知りませんでした。
しかし、自生のシランは開発などで環境が失われ、数が減っているようで、準絶滅危惧種となっています。
また、シモツケのような花芽をつけている低木も見られ、これは「トサシモツケ」と教えていただきました。
ほんの少しだけ咲き始めている株が運良くありました。
そういえば、3,4年前にキシツツジなどを見かけたドライブでやはり、岩場からコデマリのような花が咲いているのを見ましたが、これも今思うとトサシモツケだったに違いありません。
香川の低山にはイブキシモツケというのが咲きますが、高知や徳島にはトサシモツケが咲くようですね。
たまたま昨日、香川の里山で撮影してきたイブキシモツケの葉と花芽の画像がありますのでアップしてみます。
イブキシモツケの葉は鋸歯がありますので、葉で見分けがつきます。
香川の山でも、ようやく昨日、スミレを見たばかりですが、今年のスミレの初見は、徳島で見ることになりました。
岩から咲いているのは何の花でもずいぶん可愛く見えるものですが、スミレのように小さい花は特にその感が強いですね。
スミレ好きの方ならいうまでもないですが、上になにもつかない「スミレ」です。
紛らわしいので学名の「マンジュリカ」と呼んだりもするようです。
スミレの紫色は綺麗な色で、慣れてくると色だけでもスミレだとわかりますが葉に翼があることも決め手だそうです。
けいさん
はじめの写真、上の石のまわり・・・いいなぁ、こんなとこ。
だんだんと水は温んでくるし、わくわくの季節がやってきます。
投稿: あゆ | 2010-04-01 10:08
あゆさん、こんちは。
ここを訪れるちょっと前に、雨が3日間降り続いたので、水量は多かったですよ。
このときも、寒くはなくて、外を歩いていても丁度良いか汗ばむほどでした。
何しろ、香川の私が住んでるところより、気温は2,3度は高いと思います。
高知や徳島の南部って、山も常緑でいつ見ても青々としてます。
投稿: keitann | 2010-04-01 13:45