桜花爛漫ロングドライブ、その3、コブシモドキとヤドリギ、ヒメスミレ
ぱっと見てもコブシやハクモクレンと直ぐに見分けが出来る方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。
私もコブシとタムシバの見分けが出来るようになったのがつい数年前のことです。コブシモドキの画像は、実は私が持っている「レッドデータプランツ」という図鑑の裏表紙に掲載されています。その画像が気になっていたのですが、徳島の某所に実物の木があると知ったのが去年の秋でした。
訪れた日は、車一台もとまってなく、私たちだけでゆっくりと眺めることが出来ました。
花弁の幅がずいぶん広くて、やはりコブシやタムシバとはどことなく雰囲気が違います。
コブシは花の咲いているときに花の前に葉が一枚だけつくそうですが、コブシモドキは葉がすでに少し展開し始めています。
こちらは直ぐ近くに植えられていたコブシの木ですが、葉は小さいのが一枚出ているだけです。
向かって右の大きい花弁がコブシモドキのです。
つまり花がコブシよりもかなり大きいのです。
原木は枯れ死しましたが、発見者の方が挿し木で栽培されていたため絶滅を免れたと言う、貴重な木なのです。
その後も野生の株は見つかっていないとか・・。
そんな珍しい花ですが、私たちが小一時間ほどいた間にも、訪れたのは男性二人だけでした。
私としては、到底見ることが出来ないと思っていた花なので、わずか1年以内に実物を見ることが出来たのはまさに夢のような出来事でした。
ここでも見頃の桜が咲いている中、丁度お昼時となったので、道の駅で買ったお寿司などでお昼ご飯にしました。
ユズ酢を使用したらしいまろやかな味がさっぱりして美味しかったです。
見た目も綺麗ですね。
「はんごろし」というのは、もち米を半分だけ潰して作ったおはぎのことだそうです。
もう1つのデザートはニッキの葉ではさんであるという柏餅です。
私が子供の頃、香川の柏餅はサルトリイバラでくるんであったものですが、ここのはもともとニッキの葉でくるんでいたということでした。
中身も白い御餅に餡が入ってるのではなく、お餅に餡を練りこんであって、ニッキの香り付けがしてあります。ちょっとういろうのような上品な味でした。
気になったのはこのニッキの葉っぱがヤブニッケイの葉っぱかどうかということでした。
本物のニッキを栽培しているとも思えないので、ヤブニッケイでしょうか?葉はヤブニッケイの葉に似てますね。
お腹もいっぱいになったところで、駐車場の桜の木に寄生しているヤドリギを見ると、花が咲いていました。
ヤドリギの花って今頃咲くんですね。
初めて見ました。
花の色はスミレに良く似た綺麗な紫色ですが、何よりスミレより一回り以上も小さいです。
つんとお澄まししたような花も特徴的でしょうか。
この前、愛媛でもヒメスミレを見かけましたが、やはりこんな乾き気味の日当たりの良い場所で咲いていました。
keitann様 こんにちは
いろんな種類があるものですね、コブシモドキはふるっていますね。
案内書きによるとキモクレン科とのことで、これもマグノリアなのでしょうね。
素人が見た感じでは、コブシとハクモクレンの交雑種とも思えますね。
宿木の花は見たことがありません。それは殆どの場合高いところで咲いているはずで、そこまで見に行こうという気がしないからでしょうね。
これの仲間でマツグミの実にも興味を持っているのですが、これにも出会ったことがありません。
チューインガムのような食感を、一度は体験してみたいものです。
アメゴの姿寿司はこれは豪勢ですね。柚子の酢でまろやかなお味でしたら、これは良い記念になりますね。
ところで三河では、アマゴとかアメノウオとか呼んでいますが、その魚の事でしょうね。
少し前の記事で、オキナグサが出てきていましたね。なにかとても風格があるように見えました。
小生は今から30年位前に八ヶ岳の天女山まで見に行き、そこの、砂礫地で咲いていたのを見たのが最後で、今年は是非見ておきたいと思っているトコロなのです。
この花が、四国にもあるとは思って居なくて、驚いても居ます。
キンポウゲ科には素敵な花が多いですね。
投稿: ぶちょうほう | 2010-04-01 16:00
こんばんは。
コブシモドキは見たことも聞いたこともありませんでした。
ぶちょうほうさんの仰る通り、コブシとハクモクレンの交雑種のように見えます。
三倍体なので、各地に拡がらないのでしょうね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2010-04-01 22:32
ぶちょうほう様、こんばんは。
コブシモドキの花は野生のものはすでに絶滅しているので、ずいぶん珍しいみたいです。
そうですね、これも学名はマグノリアで始まります。
それにしても、三倍体で種子が出来ないそうですから、自然界ではどのようにして維持されて
いたのでしょうか。
地表を這うそうですから取り木のような状態で増えていたのでしょうか。
何かミステリアスな樹木ですね。
ヤドリギは実ですら高いところにあってなかなか見る機会がありませんが、花はもっと小さいです。
このときは桜の幹の高さ2mぐらういのところについていたので、簡単に撮影できたのですが
普通だとズームをいっぱい使っても無理でしょうね。
私の山友達の方や、愛媛の山仲間もヤドリギの実を子供の頃に食べていたらしいですが、私はまだ
食べたことがないです。
同じく、機会があれば試して見たいです。
アメゴはアマゴのことです。中部地方ですと、川の上流にはイワナがいますが、四国ではアメゴです。
八ヶ岳にはツクモグサのみならず、オキナグサまで咲いていたのでしょうか?
昔は良く登りましたが、あの山が花の山だということは、最近になって知りました。
そのうちに八ヶ岳にもまた登ってみたいものです。
投稿: keitann | 2010-04-01 22:43
多摩NTの住人様、こんばんは。
コブシモドキ・・・植物好きな方でも、この木のことはあまりご存じない方が
多いと思います。
私も「レッドデータプランツ」という図鑑を2年ほど前に買うことがなかったら、
知らなかったかも知れません。
そして、去年の秋に、たまたま徳島の野草好きな方とお話しする機会がなければ
コブシモドキがこの場所に咲くなんて知らなかったと思います。
そう考えれば、この珍しい木を見られたのはいろいろな偶然が重なったからなんだと
思います。
コブシもハクモクレンも花の時期にはほとんど葉っぱが出ないのですが、これは葉っぱの
展開が早いようです。
投稿: keitann | 2010-04-01 23:50